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Wix Japan Meetup 2019に参加してきました。

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思い返せばhtmlのタグを用いてホームページを作るのを初体験したのは25年以上前の出来事でした。

ホームページ作成ソフトの登場から、ブログブームからCMSによるウェブサイト制作が一般化、最近では購入ではなく利用の時代となり、SaaS型で提供されるウェブサイト作成サービスの進歩が進んでいます。

弊社でも案件の制約に対応するために、SaaS型で提供されるウェブサイト作成サービスを利用することがあり、そのひとつに「WIX」があります。

この「WIX」2019年12月で日本語版リリース7周年を迎えるということで、11月28日に開催された「WIX」のMeetupイベントに参加させていただいたので、その模様をお伝えしたいと思います。

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冒頭Wix 共同創設者兼 CEO アビシャイ・アブラハミ氏によるこの一年で日本向けにリリースした機能や「WIX」の最新情報についてのアナウンスがありました。

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「WIX」と似たようなサービスは国内・海外のサービスが幾つかありますが、日本市場において、すでにユーザ数220万人に達しており、毎月35,000人の新規ユーザを獲得しているということに驚きました。

いかに簡単に高品質なウェブサイトを作成できるかも重要ではあるのですが、多くはビジネス的な成果を上げられるかが最重要課題。そういう観点で「WIX」が提供する

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  • SEO詳細設定機能
  • トラッキング・解析機能
  • オートメーション機能
  • マーケティングツール

↑このような機能が今後がより重要になるのは、昨今のマーケティング・オートメーションブームを見ても明らかです。

オンラインショッピングはとても大きな市場をすでに開拓していますが、世の中はモノではなく、コトを売る時代にも進んでいる側面があります。

そのような観点から、今回のイベントに参加から「WIX」の可能性を感じたのは、前述したマーケティング面での機能の他に、スマホ対応したイベント参加や来店管理の機能も提供されており、スマートフォンのアプリでも利用可能になっている点です。

CMSの機能をメインとしたSaaSサービスは国内を含め段々と出てきてはいますが、ウェブサイトの管理機能の他に、商品・サービスの販売管理機能、来客管理やイベント管理の仕組みとニュースレターやサポートチャットの機能などを統合的に提供しているサービスは非常に限定的であり、これを構築しようとするとそれなりのIT投資が必要になります。

このような現状を踏まえると、比較的小規模なビジネスを展開するうえでは「WIX」は非常にすぐれたソリューションであり、外すことの出来ない選択肢のひとつだと言えるでしょう。

また、Corvidと呼ばれる機能を利用することで、エンジニアでなくともデータ連係による大量のページ制作と管理ができることも触れておきたいと思います。

日本のテックベンチャーにおいても、ユーザコミュニティの育成とユーザ会の重要性は高まるばかりです。

イベント後半ではWix 経営陣との Q&A セッションが以下のメンバーで開催されました。

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写真左から

  • 共同創設者兼最高経営責任者 アビシャイ・アブラハミ氏
  • エディタ製品責任者 アミット・カウフマン氏
  • Wix プレミアム統括 イタイ・シュムール氏
  • プロダクト責任者 デヴィッド・シュワルツ氏
  • プロダクト・Wix ストア統括 タマール・ネヴォ氏
  • チーフアーキテクト兼 Wix Corvid 統括 ヨアヴ・アブラハミ氏

「WIX」の経営陣も、ユーザからの質問に回答してくれたのですが、更にこのあと開催された懇親会でも、質問したユーザに対しての具体的なフォローをするなど、丁寧な対応が印象的でした。

イスラエルからグローバル展開するサービスということで、日本語対応やサポート面での課題はある印象も受けましたが、このようなイベントを開催すること自体が日本のマーケットへのどれだけ注力しているかという表れですので、今後も「WIX」の進化はウォッチしていきたいと感じました。

個人的に興味のあるのは、質問コーナーでも出ていた、「BtoB向けに特化したサービス提供の予定は?」という点でしょうか。

すでに、訪問者のアクションに応じたトリガーメールの送信機能は搭載されているようなので、現在CMSとMAという個別に構築している内容を、どの程度「WIX」で実装できるのかによって、スモールスタートもしくはフェイル・ファーストで取り組むBtoB向けのマーケティング・ウェブサイトを「WIX」で構築・運用する日も近いように感じました。


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