サウンドハウスの台風15号の被害状況についてのメルマガから感じたこと
今週頭にこちらのエントリを書きました。
やはり今回も、過酷な通勤状態となってしまい、社畜とか、地獄絵図などといった過激な見出しの記事がたくさん公開されていたようです。
多くの記事は勤労者としてこのような状態でも出社しないといけないのは、組織が体制を整備していないからであったり、個人に判断することを許していないという観点からの批判が見受けられます。
出社しないことで会社に怒られるからという理由もあるかと思いますが、対顧客という観点からこのような状態でも続けなければいけない状態についてはあまり意見が出ていないような印象です。
先ほど、音楽機材を取り扱う会社さんとして業界筋では非常に有名な、サウンドハウスさんからのメルマガが到着し、今回の台風被害に関するメッセージが掲載されていました。
代表メッセージ 台風15号の被害状況について
この度、台風15号による甚大な被害が千葉県に生じたことにより、思いもよらずサウンドハウスの成田本社も被災しました。そのため、業務に大きな支障が生じ、お客様への商品出荷の遅延だけでなく、ウェブサイトの停止、電話回線の不通などにより、お客様に多大なる迷惑がかかることとなりました。改めてお詫び申しあげます。
本日13日の夕方までにすべての業務を正常化させるべく、社員一同、全力で取り組んでおります。13日朝9時現在、出荷もおよそ、半日遅れまで追いついてきました。あともう少し!その思いの中、ひたすら復旧作業に努めています。今、少々、お待ちください。
昨今、やっと千葉県の実態がメディアでも報道されるようになりました。サウンドハウス本社がある成田空港周辺でも、倒木に伴い、今だに電線などが道路に横たわっている状態が続いています。前例のない強風にあおられたことにより、弊社の大型ビルもダメージを受け、窓ガラスが割れて、そこから事務所の中にまで雨が殴り込むという事態に遭遇しました。それに加え、3日間の停電が発生し、非常用電源も複数台保有しているにもかかわらず、途中でオーバーヒートするという衝撃の事態に一同愕然。電話に至っては、思いもよらずNTTの専用回線までがダウン、携帯電話の基地局もバッテリー切れでダウン。結果としてネット回線が大きなダメージを受けることとなり、前代未聞の通信障害を目の当たりにしました。
今回の災害を教訓として、より一層、危機管理体制を整えていくことの大切さを再認識した上で、改善できるところからすぐに着手し、より安全であり、安定した基幹業務を執り行うことができる会社体制を構築していく所存です。これからもサウンドハウスの応援をよろしくお願いします。
千葉方面の台風被害の大きさがこの数日取り上げられる機会が増えていますが、成田にあるサウンドハウスさんが、被害を受けながらもこのように営業活動を続ける姿にちょっと気になったことがあります。
まさかこの状況において、出荷が遅れることにクレームを入れる顧客がいるのかな?という疑問です。
災害時の出社だけでなく、復旧まで時間を要する状況においてどのようにクライアント・ファーストの姿勢を維持するのか、これまた難しい課題のような気がします。