過去最大となるソフトバンク上場、10万人単位の個人株主に待ち受けるのは?
NTTの上場から30年以上が経過したようです。
当時マスコミで報じられる情報を見ながら、素人ながら買えれば儲かる?などと想像していたような記憶があります。
こちらの記事によれば、1987年2月に政府保有株が1株119万7千円で売り出され直後の4月に株価は最高値の318万円に。
個人株主数はバブル末期に160万人を超え、個人投資家の裾野拡大に一役買ったとあります。
ただし、このあとブラックマンデーにより株価は急落、バブル崩壊の影響もあり90年代初頭には初値の3分の1に低迷したことをわたしの年代の人は覚えていると思います。
昨日ブルームバーグにこんな記事が掲載されました。
日本銀行が量的・質的金融緩和策の下でこの5年半余りに400兆円近くを市場に供給しているが、一般庶民にはその恩恵がほとんど行き渡っていないとする記事です。
そしてその翌日である、12月19日ソフトバンクグループ(SBG)の国内通信子会社ソフトバンク(SB)が上場します。
金額にして約2兆6000億円。その規模は1987年のNTTを抜いて過去最大、上場によって通信子会社のSBには、10万人単位の個人株主が生まれる見込みだそうです。
バブル時代のひとつの象徴であるNTT株と、2018年のソフトバンク(SB)の上場が電話に関連していることに何か因縁めいたものを感じたのでこの記事を書いた理由なのですが、日経の記事にはこんな一文が
一方で、SBの成長性には懐疑的な見方も出ている。携帯電話を中心とする通信ビジネスそのものが、先進国で曲がり角を迎えているからだ。
10万人単位の個人株主にはソフトバンク(SB)が初めての株式投資という人もそれなりの規模で居るのではと推測されます。
世界経済が減速しつつあるとの見方であったり、経済戦争などの問題がどのようになっていくのか不安定要素が沢山あることはここ最近のニュースから感じ取れるところでありますが、今日の上場とその後の流れがどんなことになるのか、30年前のNTT株のその後であったり、途中で紹介した400兆円近くを市場に供給しているけど、一般庶民にはその恩恵が感じられないとする話と併せて非常に気になるところです。