「地頭力の細谷 功氏が指摘する、守りのITから、攻めのITへの変革に必要なこと」:TeamSpirit社オウンドメディア「カタリスト」リアルイベントリポート
先日ご紹介した、TeamSpirit社のオウンドメディア「カタリスト」のリアルイベントが昨日開催されました。
詳しいレポートは「カタリスト」のほうに掲載されていくと思いますので、私の方からは簡単にポイントをご紹介したいと思います。
IT関係のメディアで守りのITから、攻めのITへというようなワードを見かけることがあります。企業の組織変革においても同じメカニズムで考えることができる事柄かと思います。
ビジネススクールなどに通っている方であれば、コッターの変革を成功に導く8段階を習った方も多いかと思うのですが、『地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」』の著者としてご存じの方も多いであろう、細谷さんのコメントがとても腹落ちしたのでご紹介します。
まず、
- (前述のような変革は)個人と企業文化セットでの変化が必要である。
- 守りから攻めには、川下から川上側に例えることができる。
- 仕事の性質が違うということでスキルも違う
- 上流、流れ早い 岩、とんがっていて大きい岩が少数で、川下になると流量が大きくなり、同じような砂になる
- 尖がった少数の人材が引っ張るのが上流
- 川下はリスクも安定しているが、上流はリスク高い
- 上流は属人的な側面があり、下流にとっては標準化は良いことだが、文化の違いを踏まえる必要がある
- そういう意味で価値観をひっくり返す
- これをら踏まえて人のスキルを変えていく必要があるのではないのか
ここ最近、社内で業務処理や進行管理の方法について変革を進めているなかで、自分の意識と現場の意識のズレに悩むことが多かったのですが、まさに少ないけどゴツゴツした岩があり、急な流れの上流と
この考え方は、これまでの社内での議論を振り返ると、まさに適切な表現であると感じました。
多分他社においても、外部環境の変化などに対応するために組織変革をしようとしても、働く人たちの意識変革やスキル開発の部分でお困りのケースは多いのではないかと思います。
価値観をひっくり返したり新たなスキル開発には時間も必要で、すぐに解決できる訳ではありませんが、自社の状態を冷静に見つめなおし、どのような環境整備や気づきを起こしていくかを考えるには、このメカニズムを知らずに成功はあり得ないのではないかと思います。
個々に書いていただいているコラムも当然面白いのですが、今回のイベントのようにテーマにそってコラムニストの方々が意見を交換し、そこから新たな議論が生まれていく様子を見るのは非常に刺激的な体験でした。
明日以降は、五味さん、大木さん、大澤さんの発言で参考になったことをご紹介していきたいと思います。