大学生の息子にDreamforceとシリコンバレーを体験させてみた
3年前に初参加したDreamforce、毎年ホテルの確保には苦労します。
今年は2ベッドの部屋を取ったはいいけど同行者無し、ただ航空券は安価に手に入る状態でした。
我が家にはまだ就職が決まっていない大学生がおりまして、これがプログラマやシステム・エンジニアなどでの職種で就活をしていとのことだったので、どうせならDreamforceというIT企業のプライベートイベントとしては世界最大級のイベントとシリコンバレーを体験してみてはどうかと思いついて、男2人で一週間の旅行ということに...
Dreamforce開催前日にシリコンバレーのツアーを予約
- スタンフォード大学
- HPのガレージ
- Facebook本社
- Intel本社
- Yahoo!本社
- Google本社
- Apple本社
- スティーブ・ジョブズがアップルワンを組み立てた自宅
↑この場所を自動車で回るということでかなり慌ただしいものですが、行き返り案内してもらえるメリットは土地勘ない人間には代えられない有難さでした。
今回訪問した中ですと、スタンフォード大学と、Google本社を訪問して感じた雰囲気は日本との大きな違いを感じるものでした。
スタンフォード大学は2回目の訪問でしたが、たまたま開催されていたイベントでそれぞれの地域ごとのコミュニティが機能している様子が基本的なスケールの違として感じました。
さて、最近日本ではワークスタイル変革とか、働き方を変える、生産性を高めるみたいなワードを良く見かけます。
Googleは自分の仕事時間の20%を自由に使えるルールを採用していますから、その時間の使い方は自由なんだろうと頭ではわかっていたのですけど、数多くの人種の人たちが行き来しながら、昼間のランチ時間でもないのにバレーボールしている人たちがいたり、オープンスペースでは何匹も犬が行き来している様子に、正直唖然としました。
こうやってGoogleの本社をほんと一端でしかないですけど体感してしまうとこんだけ服装やらマインドやらトータルな意味で自由に働き、ちゃんと職を維持できる(会社にとってもちゃんと収益があがっている)働き方を実現しているGoogleに感心します。
Facebook本社、Yahoo!本社は警備が厳しいとのこと、Apple本社からも中の様子はまったく分かりませんでしたが、これらの建物を行き来する人たちのいい意味でのゆるさというか、服装などは髪の毛の色も含め、十人十色なのだけど皆パソコン抱えてるみたいな光景をその場所、その場所で目にすると、なにが違うとこうまで差ができるのか?と思い悩んでしまいます。
ちなみにこれは次男坊のポジションから見てもかなり刺激的な体験となったようです。
Dreamforce参加とは関係なく、たまたまこちらの記事を読んではいたのですが、
今回ガイドしてくれた方は当然ITに詳しい人ではありません。ですがスタンフォードの学生さんは最近GoogleやらYahoo!などの会社には就職せず、サンフランシスコ市内にある小さなベンチャーに就職して自分の可能性試すケースが増えているようですというガイドをしてくれたことは、今回の旅に息子を同行させたそもそもところを考えると非常に深いものがあります。
あと観光定番としては、HPのガレージとスティーブ・ジョブズがアップルワンを組み立てたという自宅も観光客丸出しだった訳ですが、伝記物の映画などでも登場する建物だけにやはり行っておいてよかったなとw
そもそもは息子に何か気づきがあればと思ったシリコンバレーツアーでしたが、自分が会社をスタートさせた1999年以降に登場した企業が世界的に成功している現実を目の前にすると自分のほうが学ぶべきことの多さにクラクラして倒れそうになってしまいました(苦笑)
そして翌日からはDreamforceがスタート、東京でも大きなイベントは開催されてはいるのですけど、道路を封鎖して会場をつなげてしまうという発想の次元がちょっと違う気がします。(これやったのオラクルが先というお話はあるかと思いますが)
そして、IT関係のイベントでありながらロックコンサートと見間違うような演出の中、グラミー賞のボーカリストが登場するという基調講演、入場前から世界中から集まった多種多様な人たちと並ぶところから体験したというのは、それなりに記憶に残る体験ではかったかと思うわけです。
また、この会場では日本人は同通レシーバーが配布されるのですが電波の到達範囲などの理由からか日本人は座る場所が限定されています。つまり英語でこの講演を聞けるならどこにでも座る自由があるという点も感じて欲しかったことの一つでした。
基調講演を終えて、次男坊連れて展示会場に移動するとアメリカに来たのに厚切りジェイソン氏に出会うことができ、これまたビックリしてました(苦笑)
こちらは開発者向けの展示スペース。これまた様々な技術者と思われる人たちがマシンを操作しながらLightningの活用や、オンラインのラーニングシステム「TRAILHEAD」について情報収集している様子は理系の息子にはそれなりにインパクトあったようです。
そしてDreamforce2日目は、YouTubeの偉い人 Susan Wojcicki、と海外ドラマでおなじみJessica AlbaがGayle Kingのホスト役と行った講演を体験してもらい
このほかにもこのDreamforceに日本から参加したビジネスマンの方々と夕食などをご一緒させていただくなかで学生なりに感じることは多数あったようでやはり体験に勝るものはないと感じた次第です。
昨日はこんなニュースが流れていました。
まだ就職決まっていない人もそれなりの規模感で居るのかなと、自分のところも含め考える訳ですが、今回のシリコンバレー訪問が次男坊の就職活動に直結した効果をあげることは無いと思います。
ですが、アメリカでは成功の度合いも桁違いですが、町中には浮浪者がたむろする危険な地域もあったりで、これまた日本で感じる格差とは大きな違いを体現することができます。
このように良い面、悪い面双方で、日本とは次元が違う世界はどんなものなのかを21歳くらいで肌で感じてもらい、今後の人生を選択していくなかで参考になる機会があればよいかな...と親としては考えてます。