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Google eBookstoreのAndroid用アプリが見当たらない!?

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もう何から書き始めていいのか分からないほど電子書籍流通の足がかりが整備されつつあります…って残念ながらまだ米国だけですけどね(苦笑)

たまたま昨日もePub利活用についてミーティングしている中でPCユーザがどういう環境でePubを閲覧するのか?ということろがネックになる場面があったのですが、Kindle for the WebやGoogle eBookstoreの本格稼動していくなかで、自分のアカウントにローカルのePubなど電子書籍のファイルをアップして閲覧できるような展開であったり、もしくはePubというかeBookへのDRM付与の観点でポジションを確立している感のあるAdobeがもっと頑張ってAdobe Digital Editionsの普及に努めるかで大分その辺の環境が変化してくると思います。

残念ながらまだ日本ではこれらのサービスが本格的に展開されるには至っていませんけど、Google eBookstoreが日本でもスタートして、電子媒体のみの書籍、雑誌の宣伝、販売できるよう自分のような立場の会社・個人にもシステム開放してくれる日をほんと待ち望んでいるわけですが、今日の時点では日本からは書籍の購入もいろいろ制約がある状態…

Google_ebookstor_2

そんなこんなで、ちと頑張ってiPhone,iPad,GALAXY TAB,PC環境でGoogle eBookstoreを試してみた結果を書いてみたいと思います。

AmazonではKindleデバイスを持っていないと買えないコンテンツがありますけど、Google eBookstoreはデバイス依存じゃないですから、ここで買った電子書籍はAndroid, iPhone, iPad and iPod touch,Webブラウザ,Barnes & NobleのNook™ やSonの Reader™ で閲覧できるようになる訳で、これにはアマゾンも危機感を持っている…というような報道もちらほら見受けられますね。

iPhone、iPad用のアプリは現時点ではアメリカアカウントが必要な状態、アプリ自体はStanzaやkindleアプリの系統を感じさせる作り。これらのリーダーを使ったことがある方なら操作面で問題になる事はなさそうです。

Google eBookstoreのiPadアプリ

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Google eBookstoreのiPhoneアプリ

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そしてPCのほうはこれまでGoogleBooksで提供していたモノからよりkidle for PCなどのようなビューアーアプリを意識したユーザインターフェースになっていて、ご覧のようにアイコンはすべてのデバイスで統一されているので操作自体で迷うような事はないですね。

Google eBookstoreのコンテンツをWebブラウザから閲覧

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わたしはBarnes & NobleのNook™ やSonの Reader™は保有していないので、あとはAndroid端末ということでGALAXY TABでアプリのダウンロードをワクワクしながらトライをしたら、あれまぁ全然予想外の展開、なんとアプリが見当たらない…

Google eBookstoreのAndroid端末用のアプリをGALAXY TABでトライしてみたところ

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スクリーンショットも掲載されているし、多分この数日のうちにこの不具合は解消すると思いますけど、一番期待していたAndroid端末で実験できなかったのは泣くに泣けないって感じです(苦笑)

先日今年は「電子書籍元年」ではなく「電子書籍自炊元年」だったのかも…というエントリを書きましたけど、米国の動きと比べると電子書籍を流通させるという観点において日本はまだまだ発展の余地がありますので、個人がセルフパブリッシングとしてAmazon,Googleを利用できる事も凄いですけど、そのインフラやプラットフォームを読者のそのサイトから購入していないコンテンツの保管場所・本棚として利用できるようになってくると冒頭申し上げたような、出版社が販売物として電子書籍を扱うだけでなく、ホームページやブログのコンテンツのような感じで企業が顧客や社員向けに電子書籍で情報を提供する場面も増えて来る筈だと考えています。

そういう意味でアマゾンが提唱している「Kindle Singles」という考え方はとっても大事になるはずで、文量が1万~3万語の雑誌の特集と一般的な書籍の中間に当たるボリュームを持ったコンテンツが電子書籍普及の過程で注目を浴びる日もそう遠くはないと思いつつ、ITmediaの西尾さんも書かれているように、

Kindle Singlesによって、個人、出版社を問わずコンテンツのマーケットインが加速されるとともに、コンテンツのラインアップが増えることが期待される。優れた(または読み手が一定数存在する)コンテンツが、ブログではなくこうしたプラットフォームで提供される時代も近いのかもしれない。【西尾泰三,ITmedia】

↑この考えに大きくうなずく私でした。

それにしても早くGoogle eBookstoreのAndroidアプリがダウンロードできないのは私だけだったりしないだろうな(汗

追記です>Android用のアプリは日本からだとmarket-enablerを使って接続しないと駄目らしいのですけれど、わたしが使っているTABは貸出機でSIMも無し状態なので当面Google eBookstoreのAndroid用アプリのインストールは我慢しておきたいと思います。

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