【iPadアプリの拝金主義】今自分が辟易としているのは、雑誌系のおねだりアプリ?
iPhoneアプリを作りませんか?ということで色々な会社さんにアプローチしているのですが、とある業界において中々成果が出ずに正直ちょっと困っていたりします。
iPhoneというかスマートフォンなり、持ち歩ける電子デバイスにおいて○○版Evernote、○○版Kindleはユーザにとっては、有料でも欲しいアプリというのはここまでデバイスが浸透してくるとかなり財布の紐が固くなるもの(苦笑)
こういう状態で、コンテンツホルダー側が単純にアプリの売上げで儲けようとしても、要件定義やら開発工数を1ヶ月なり2ヶ月くらいかけたアプリのコストを1本、100円とか350円くらいの販売、日本語圏だけに通用するアプリだとなおさらこの価格で回収、利益確保していくのは中々大変で、この辺の背景を踏まえると冒頭のような状態に陥っている理由が理解できる点と、こんだけアプリがリリースされているのになんで話がまとまらん…という2軸でいろいろ悩んでいる今日この頃。
そんな中、坂本史郎さんが「iPadアプリの拝金主義にちょっとゲンナリ」というエントリをアップされていてこんな指摘をされています。
次に、例えば雑誌などの無料アプリを使っていても「ここから先は有料」という場面によく出くわしませんか?電子書籍なども「チラ見OKだけど、この先は有料よ」となるケースが増えるのでしょう。
iPhoneの無料アプリは、Lite版とPro、という風に分かれているケースが多く、Liteで気に入ってProへと移行するとき、つまり、お金を使うときは最初から納得してダウンロードします。ところがiPadでは、無料だと思って使っていても、肝心なところでお金をせびられ、どうにもストレスがたまります。
Lite版とPro版は確かに利用者としては一番納得して支払い出来るパターンだよね…ってことで、そっか今自分が辟易としているのは、雑誌系のおねだりアプリ?って結論に到達しましたw
ちなみにわたしがiPad用のアプリでお金を投じたのは、KeynoteとiAnnotate PDF。
購入金額が妥当か…というとちょっと疑問なところがありますけど、このソフトの場合には無料版と有料版で機能制約つけやすいタイプかと思いますので、FREE版をリリースしたほうが結果として販売本数が増えるような気がします。
ソフトウエアの開発・販売で食べていた会社さんにとって、iPhoneの100円~350円、iPadの500円~1200円の販売価格で得られる利益がどれだけ会社経営に貢献するのかは、それこそ100社、100様だと思います。
最近ふと思うのは、ガスや電気会社の検針と、記録・集金用の端末、宅急便やメール便の処理端末、コンビニの在庫管理用のタブレット端末などを見ていて思うのは、こういうデバイスを利用するためには開発コストにしても相当な金額を投じる必要があると思うのですが、この負担を出来るのはかなり限られた企業規模だと思うので、多額な開発コストを負担できない会社であってもiPhoneなりiPadを利用して自分達の業務効率を図るほうに活路があるような気がしています。
Appleがハードウエアをちゃんと作り続けてくれるか?という不安はあるのですが、それを考えていたら結局、独自デバイスの開発コストが負担できるの?って話になりますんで、あとは採用を検討する会社さんごとの思い切りの良さが課題なのかもしれませんね…と書いてまとめようと思っていたのですけど、
大塚製薬さんがMR向けにiPadを1300台導入。導入費用は、iPadやソフトウエア、通信費を含めて2010年度で約2億3000万円。コンテンツ作成費用は含まないってことなんで、やはりそれ相当な覚悟は必要というまとめ方にさせていただきたいと思います(苦笑)