きっと「Corona」が浸透するとiPhoneアプリの開発予算枠は瓦解しちゃうのだろうな~(怖
我が家の息子1号と2号が微妙にiPhoneへの移行に揺れている様子。
ただこれを踏み切らない理由はこれまで契約している携帯向けのサービスが利用できなくなるから…という事らしく、ふむふむ、やはりいろいろな層で、いろいろな理由があるのだな…と納得した次第です。
携帯サイトだけではありませんが、つい先日とあるイベントでFlashコンテンツ資産を手軽にiPhoneアプリに流用できる「Corona」についての解説を聞く機会がありました。
ギズモードさんなどで取り上げられていたPhotoshop1.0がiPhoneで動くという奴もこちらの「Corona」が貢献しているとのことで、「Corona」については気にしてなかったけどPhotoshop1.0の話は知ってたよという方も多いのではと思います。
日本においてFlashやFlashLiteで制作されたコンテンツ量はそれこそ膨大にあるはずで、これまでの資産を再利用しながらアプリ内課金とかで収益化がうまく成功するところが出てくると良いのにな~と思う訳ですが、先日サムライワークスさんにイベントでお話いただいた際に、MixiアプリやiPhoneアプリの開発予算は150万~200万が相場とのことを教えていただき、わたしが接する案件でもやはりこの価格帯が多く、比較的簡易な作りなものですと100万を大幅に下回る開発コストで対応するようなケースも出てきているのが実情かと思います。
ゲームジャーナリストの新清士さんはこういった時代に利益を確保するためには「イノベーションを敏感にかぎわけ、プラットフォーム側に回る」ことの重要性を説かれていらっしゃいますが、たしかに単体開発で出てくる利益で大きな儲けを出すということは考えないほうが良いとわたしも実案件から痛感している今日この頃。
この「Corona」の話を聞いたイベントでMixiアプリをやるならモバイル対応は必須!という話も興味深かったのですが、ここで上がってくる収益の金額も「マジ!」って感じの単位で、ほんと「プラットフォーム側に回る」ことが最重要課題だな…と思います。
我が家では「蟹工船」が食事時の会話のネタとして登場したりして労働についての会話を交わす機会が最近ちょっと増えていたりするのですけど、新清士さんの
といったタイトル記事を見ていると、わたしの会社はゲームの分野ではないですけれど、コンテンツを制作してそれに対する対価で食べている身としては、いろいろな想いが交錯してしまうのでした。
そういえば、最後にFlash Professional CS5からはiPhoneアプリとして書き出す機能の実装とかが噂されていますけど、こちらもどんな事になるのか気になるところで、これが実現するとほんとに今日のタイトルのような自体が訪れるかもしれません(怖
Ansca Mobileの紹介記事
- Flash developers flocking to Ansca Mobile
Developers let down by Adobe turn to Ansca development kit for designing iPhone apps
佐々木 康彦 Twitterアカウントはこちら。 http://twitter.com/yasusasaki
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