共感を得るプレゼンって難しいね
「iPad のビジネス活用セミナー」に参加し、大木さんのプレゼンを1週間の内に2回もうかがえるという貴重な体験をしました。そこで、「共感を得るストーリー展開の難しさ」を再認識したので、整理しておこうと思います。
様々なレベルの方々が参加されていたこともあり、参加者の期待が多種多様だったと思います。この状態で、参加者の期待を満足させ、かつ主催者側の目的である「売上につながる見込み客リストの獲得」することはかなりの難易度だと思います。とはいえ、参加者の多くは、以下のような期待を抱いていたと想像できます。
- iPad はどんな業種や業務に利用できるのか
- iPad 導入の成功の秘訣はなにか
- 導入に失敗した企業はあるか、あるとした場合の原因はなにか
既にご本人が以下のようにふれていますが、20を超える iPad の活用事例をうかがえたのはよかったです。しかし、そこから「大木さんの会社に相談してみよう」という思いにいくまでの展開に、思ったより時間をかけれなかった様子でした。
アップルストア銀座店のシアターは、小さいながらにもホールのようになっているので、前に出ると結構緊張します。(笑)限られた時間の中で、無理やり22社の事例をお話させていただいたので、かなり時間を押してしまったことを反省しています。
以前いた会社で、尊敬しているコンサルタントが、GOAL-ISSUES-SOLUTIONS とツリー構造で整理していたことを思い出したのですが、成功を阻害する要因や課題に共感や納得が得られなかければ、提示する解決策についても共感が得られません。今回は、「成功を阻害する要因や課題」を理解していただくための時間が短かったのではないかと思います。
最近ポモドーロ・テクニックが話題にあがっていますね。「25分集中し5分休むこと」を1サイクルとして進めていく仕事術で、iPhone アプリもあったりします。
当日は1.5Hのプログラムでしたから、このテクニックを適用すると、以下のように3本のセッションを実施できるかもしれません。25分間集中することは、案外と難しいですよね。しかし、テーマを絞って展開していくことで、集中してもらうことはできそうですね。
- iPad をビジネスに活用している企業の事例のご紹介
- iPad 導入を阻害する要因や課題とは
- iPad を使った業務システムの構築
朝カフェメンバーの一人、大塚さんが自身のブログで解説されていますが、余計なことをいわず、スッとシンプルに本題に直結するような話から入る。ポイントはちゃんと聴衆が感情移入できる話をすることという導入部分が重要なわけですね。
私もよくお客様の前でプレゼンをしますが、「共感を得るストーリー展開」するために、しっかり準備することが重要であることを再認識できました。今後は以下の点に注意していこうと思います。
- 集中できる時間には限界がある。20〜25分程度の時間を1サイクルとして、テーマを絞って展開する。
- 導入部が肝。自社の紹介や決まった挨拶をするのではなく、相手が感情移入 (共感) できることを導入部に持っていく。