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Yagishita's alternative blog

Japan SoftLayer Summit 2015 に参加しました #JSLS15

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昨日は、北瀬さんのご招待で、Japan SoftLayer Summit 2015 に参加しました。今まで、触ったことが無いこともあり、誤解していましたが、概要を正しく理解できたかと思います。いい機会をくださり、ありがとうございました。なお、当日の写真は、佐々木さんがたくさん撮られていたので、そちらにおまかせいたします。

「SoftLayer の特長は?」とうかがうと、「ベア・メタル」という回答が多かったです。仮想サーバーと同様に物理サーバーを短時間に利用できる点は魅力だとは思います。また、フレックス・イメージ機能による OS イメージを、仮想サーバーや物理サーバーの両方で利用できる点も魅力です。しかし、それ以前に大きい特長があったのです。それは「ネットワーク」にありました。

通常、パブリック・クラウドサービスでは、インターネットへの Outbound なデータ転送についても課金されます。「冗長化された 10Gbps のグローバルバックボーン」という自信からなのでしょうか、サーバーを月額課金で契約すると、仮想サーバーで 5TB が無料になるそうです。パブリック・クラウドサービスで一番困るデータ転送料の見積が容易になりますね。これは嬉しいことだと思います。

仮想サーバーのパフォーマンスも他社に負けてないという調査結果があるそうで、同等の構成ならば他社に劣らない価格設定なのだそうです。ネットワークレイテンシーが短く、サーバーパフォーマンスもよい、そして価格も安いということであれば強力な選択肢になります。この価格設定は、徹底的な自動化によるコスト削減が背景にあるそうで、基調講演の OPERA Network さんの広告ネットワークや、WhatsApp、SlideShare が採用している理由もこのあたりなのでしょう。

費用以上に魅力的だったのは、仮想サーバーを作成した時点で、プライベート VLAN が自動作成されるだけでなく、SSL-VPN も自動設定される点です。Movable Type を使った CMS サイトをパブリック・クラウドサービスを使って構築する際、管理画面へのアクセスを IP で制限することがよくあります。SSL-VPN の環境が自動設定されるのであれば、セキュアに運用できそうです。

提供されているサービスメニューを見ていても、AWS と異なりシンプルです。そのため、SIer さんから見るととっかかりやすいかと思います。また、Vagrant のプラグインもあるようなので、開発者の視点からもよさげです。スタートアップ企業へのサポートプログラムもあるそうなので、Amazon、Microsoft、Google を含めた4社の動向は見逃せないなと思いました。

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