芸能人もビジネスパーソンに共通する欲求
最近SAMAP解散のニュースが様々なところで取り上げられています。私は芸能にあまり興味がないので他人事のようにニュースを見ていましたが、その中で一つ興味があった記事があります。
それは、事務所のマネジメントから評価されなかったことが独立(解散)の原因となっていること。
事の真偽はともかくかくとして、組織のマネジメントから評価されるということは人が組織に帰属し続けるための重要な要素となると考えます。見方によればメンバー全員数億円の年収があるので、マネジメントは十分に評価しているのではないかともいえます。しかし、評価と報酬は別な要素であると考えます。
通常、評価と報酬は連動しますので、評価がされればそれに見合った報酬が受けられるはずです。しかし、成功報酬型の評価体系の場合、組織の評価はどうであれ儲けた分だけ還元する形になりますので、評価がされなくても稼いでくれば収入はあがります。今回のSMAPのケースで言うと、マネジメントはSMAPのメンバーが金を稼いできたので稼いだ分還元するが、アイドル(商品)として評価していなかった。
芸能人でもビジネスパーソンでも自分が熱心に努力して働いているのであれば、その働きを評価してもらいたいもの。それが組織の稼ぎ頭となるレベルまでなっており、且つ世間の評判が高いのであればその欲求は大きいものになります。
報酬に不満はなくても組織に評価されなければ、それだけで組織を離脱する要因になります。また、自分が稼げるだけの実力があると考えるのであれば、他の組織に転籍または独立しても十分稼いでいけると思うため、組織を離脱しようとする欲求は他なくなります。
芸能人と自分は関係ない分野で働いているものと見ていましたが、芸能人もビジネスパーソンも同じ承認欲求があるのだなと考えてしまいました。