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EV(電気自動車)で市場はパラダイムシフト ビジネスチャンスは大いにありそうです。

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EV(電気自動車)関連の新規ビジネスを検討しており、EV市場での商品開発を手掛けている工業デザイナー分野で有名な方に話を聞きました。
特に興味深かった点をまとめました。

1)ハイブリッドは長い目で見ると無くなる
プリウスを中心としたハイブリッドはブームだが、これはEV化にむかう流れの過渡期の商品であり、必ず市場からは消えていく。

2)負け組がほとんどになる
EV市場を狙って様々なメーカーが商品化を狙っているが、ほとんどが負け組となる。戦後の日本市場の自動車市場のように、多数のメーカーが誕生したが結局数社に絞られたように。

3)トヨタでさえ会社が無くなるかもしれないぐらいのパラダイムシフト
ガソリン車からEVになることは、今までの技術やルールが全く通用しなくなる。今までの資産が負債に変わる。たとえば、ガソリン車の世界ではエンジン設計者がもっとも権威があるが、EVの世界ではIT技術がとってかわる。
すなわち、EVの世界もシリコンバレーのエンジニアが牛耳る世界となる。
ガソリン車を作っているメーカーよりも電機メーカー、さらにはITベンチャーが競争力を発揮できる世界となるため、設備や人事面での負の遺産にひきづられるガソリンメーカーは不利である。

4)標準化は政治的要因できまる
標準化は技術論でなく、業界団体とかの政治的要因で決まる。どうあるべきではなく、どうしたいで決まっていく。

5)垂直統合モデルから水平分散型モデルへ
ガソリン車はメーカーや下請け部品会社のすり合わせにより上流から下流への垂直統合モデルが強みを生んでいたが、EVでは標準化された部品を組み合わせる技術、パソコンの世界と同様になるため、水平分散型モデルとなる。

6)利益の源泉は電池
ガソリン車は石油メーカーをもうけさせるために開発したようなもの、EVでは電池を供給するプレーヤーが最も恩恵を被る。その点で日本の家電メーカーはチャンスあり。

7)ネット販売が最終的な姿
アマゾンがEVを販売してもおかしくない。

8)成功モデルが日々変化していく
成功する技術やビジネスモデルがよめない。今成功しているモデル例では、車のボディはガソリン車の人気商品を使い、中身だけをEVに変更したモデル。金型を作る必要がなくコスト削減でき、かつ人気のデザインを採用できる。

EV市場は黎明期で混沌としていますが、パラダイムシフトが起こる市場では様々なビジネスチャンスが生まれます。チャレンジする価値はありそうです。

Comment(2)

コメント

celeste

言われるように、仕組みが大きく変わりますね。気になるのは、現在の道路事情です。既存の交通事情でも問題ではないかと思われますが、今でも交通事情が改修されないのに、ネットで気軽に手に入る車を手に入れる事が出来ると、事故、渋滞など、売れれば売れる程、この狭い日本では、ひっきりなしに障害だらけになるのではと心配します。
一旦事故が発生しても緊急車両が目的地になかなかつかないといった例はありますよね。

たとえば、地方都市信号機の削減(ロータリー化)、市内、都内部での特定エリア内侵入禁止。救急車両の圧倒的な優位性など、ソフト(EV)に変えても、ハード(道)が変わらなければ、その恩恵は誰も十分えられないのではないでしょうか?でもみんな買うのかな?

celesteさん
コメントありがとうございます。
確かに、道路整備等のインフラ整備は重要ですね。
EV化が推進すれば自己所有というよりシェアモデルが広がります。EVには携帯のようなモバイルネットワーク技術が搭載されるため、各EVがネットワークされた一元管理のもと交通渋滞を避ける全体最適運行も可能になってきます。また都市インフラのクリーンエネルギー化、すなわちスマートグリッドによるインフラの整備が進んでいくと想定されます。EV単体にとどまらない社会システムの進化が重要で、それを達成する技術もあるため期待したいところです。

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