アップルのいつか来た道
1984年、アップルは初代マッキントッシュを発売。
視覚的に操作できる「グラフィックインターフェース」を
採用した初の大衆向けパソコンで、業界トップに躍り出る。
マイクロソフトがどうにか対抗できるOS(基本ソフト)「ウィンドウズ3.0」
でマッキントッシュに追いつくまでに要した時間は6年。この6年でアップルは
市場を独占。にもかかわらず、現在マイクロソフトのウィンドウズが世界を
席巻し市場の90パーセント以上を独占している。一方アップルのシェアは
世界の5パーセントに満たない。
アップルはマッキントッシュと同様、iPhoneのハードウエアとソフトウエアを
一元的に管理している。一方で、競合他社はマイクロソフトの手法を採用。
その筆頭のグーグルはスマートフォン向けOSの「アンドロイド」を開発し、
どの携帯電話メーカーも無料で使用できるようにした。アンドロイドでは
複数のアプリケーションを同時に動かすことも可能である。
アンドロイドにもウィンドウズと同じく一長一短がある。機種の多様性が
広がり価格が下がる一方、ソフトの安定性は弱いかもしれない。
アップルがマイクロソフトから学んだことは、iPhone向けアプリケーションの
開発を他社に奨励したこと。今やそのアプリケーションの数は10万を超える。
しかしいずれ、そのアプリケーションもアンドロイドで使えるようになると
予想される。
市場調査会社ガートナーは、今後アンドロイドを搭載した端末が市場に
流れ込み、2012年にはそのシェアがiPhoneを僅かに上回ると予測。
来年の発売が噂されているアップルのタブレット型パソコンが携帯情報
端末市場におけるアップルの地位を支えるかもしれないが、「単独主義」
を貫く限りアンドロイド端末の大攻勢には決してかなわない。
アップルはまたしても、マニアを喜ばすことに満足するニッチな企業になって
しまうかもしれない。
テクノロジー産業でも歴史は繰り返すのか・・・。
以上が記事の要約です。1984年といえば、私はまだ生まれていなかったの
で、当時の状況はあまりわかりませんが、状況は似ているんだろうなと
確かに思います。最近アンドロイドの攻勢が徐々に強くなってきていること
を肌で感じます。
でも、個人的には「シェアとか別にどうでもいんじゃない?」とも思います。
(当然、会社が存続できる分の利益を出すことは勿論必要ですが)
最後にこの執筆者が、マニアを喜ばすことに満足する企業と皮肉っていますが、それってアップルにとって褒め言葉なのかな、と。
これからも、その動向にユーザーをドキドキさせるような企業であってほしいですね。