ぎっくり腰 2013年12月17日から 2週間での驚異的な回復の記録
ぎっくり腰になった方は、その突然襲われる強烈な痛みをよく知っていると思います。
そのぎっくり腰は、若い年齢であっても不意に訪れるものです。私にとって最初のぎっくり腰は高校一年生。忘れもしない縄跳び授業中です。(当時は確か、三・四重跳びの練習中でした)
もちろん高校生の時の回復力たるや素晴らしいもので、翌日以降も痛み止めすることなく自転車で学校に通ったことを覚えています。
さて、私が二度目のぎっくり腰になったのは、2013年12月17日(火)の早朝。
ここのところ、火曜日の朝は体に関する事故が多かったのでよく覚えています(それはまた別でお話ししましょう)。
イスから立ち上がろうと思った瞬間、襲った強烈な痛みがぎっくり腰でした。
その12月17日からわずか 1週間と少しでしっかりとした手順による回復ができたので、忘れないように、再発しても対処できるようにここに書き留めておこうと思いました。
■ぎっくり腰を発症したら一刻も早く必ず病院に行く
私は、発症してから 3時間以内に診察をしてもらうことができました。大きな病院でしたが、ぎっくり腰になった瞬間からすぐさまに信頼のおける整形外科医院を検索し、電話で確認をし、そのままタクシーで移動しました。このタクシーの乗り降りが、ここ 2週間の中でもっとも痛かったことを忘れません。つまり、正しく治癒をすすめていれば、一番最初がもっとも痛いのです。
■病院でレントゲンと痛み止めをもらう
病院に行ったとしてもぎっくり腰がすぐに治るということはありません、これは知っていますからそういう気持ちでは診察してもらっていません。まずは、骨、関節、内臓系に異常がないかということを診てもらうのです。ごくわずかですが骨や内臓疾患から来る場合もあるようですからまずはこの不安を取り除きます。
続いて、痛み止めを目いっぱいもらいます。医師は数々のぎっくり腰患者を診ているわけですからこちらよりも手馴れています、だからこちらも遠慮することなく、ありったけの痛み止めをもらいます。「この病院にある一番よく効く痛み止めを、2週間分ください」という主張でかまいません。どのようにお願いをしても、ボルタレンとロキソニンしか処方されませんから。
私が行ったときは医師は、「う~ん、あんまり辛いようだったら、入院してもいいよ」という助言をしてくれました。
これで手に入った大量の痛み止めと、もしも!、という時の入院治療先が不安をさらに軽減してくれます。それでも、腰には激痛が走っているわけですが。
必ず処方されるボルタレン(座薬)、実は1回しか使っていません
■すぐに痛み止めを飲む
ぎっくり腰を発症して 4時間以内に「ボルタレン」、「ロキソニン」を 1日分一気に処方します。
30分ぐらいで痛みは治まると予想していましたが、それは甘い考えでした。
ただ、この痛み止めが効いてくるはずだ、という安心感は非常に早い段階で必要なのです。
■実はコルセットはしていない
多くの人の助言の中に、コルセットをするといいというものがありました。もちろん、コルセットも同時に購入をしました。しかし、結論から言うとしていません。理由はコルセットをしたからといって痛みが和らぐであるとか、治りが早いということはないと感じたからです。私は上着を脱いでシャツ姿で講演をすることもあるために、ちょっと痛々しいコルセット姿。実は、最初の 1日とちょっとで辞退しました。
■それでも「仕事」をする
私の仕事は幸いにして、車を運転するわけでもなく、重い荷物を持つわけでもなく、イスに長時間座るわけでもありません。名刺交換をして、立ってしゃべればいいのです、基本的には。ですので、日常生活のほうがぎっくり腰には辛いのです。
日常生活には、トイレ、お風呂/シャワー、着替え、靴を脱いだり/履いたり、寝たり/起きたり、と、ぎっくり腰には恐怖の動きです、つまり、私の場合は仕事のほうがぎっくり腰には負担が少ないのです。
ならば、ということで、私は仕事を優先しました。さらには、このぎっくり腰を発症した夕方からは、名古屋、大阪出張が続き、2週間以内には、名古屋、大阪、北海道、京都方面を回っています。新幹線の座席に座ったり/立ったりの動作は腰に大きな負担です、ですから立って移動しています。そのほうが楽なのです。また、ほかの人と少し違うのは、私はストイックなほど、つまり痛みをこらえてまで仕事をしたいという強い願望があるのかもしれません。
■呼吸法を勉強する
Twitter でぎっくり腰になったことを伝えると、それた大量のアドバイスが届きました。LINEでも、メールでも Facebook でも届き始めます。
その中でもっとも役立った情報が呼吸法でした。ぎっくり腰の激痛を抑える呼吸法です。インターネットで検索をしてください、いっぱい出てきます。早い話が、動いた時の痛みを軽減する呼吸法があるのです。その呼吸法を覚えてからは動きが少し楽になりました。
■「冷やす」から「温める」へ
これは症状や重度によっても違うのかもしれませんが、一般的にぎっくり腰は筋肉の炎症(しかも、神経を巻き込んだ炎症)ですから、まずは冷やすことが重要といわれています。しかし、冷やしてばかりではなく、いつかは筋肉を緩める「温める」に移行しなければなりません。
そこで、私は教えてもらったのは、「腰にシャワーをあてて気持ちいいと感じたら温めろ」というサインです。
ぎっくり腰を発症して、5日目から私は温めることにしました。これが実に効果が大きいと感じました。季節は冬でしたので、腰の周りには貼るカイロをつけていました。
賛否両論があるようですが、季節がら私は 5日目から温めることが効果を高めました
■ストレッチをしてみる
インターネットでは腰痛を和らげるストレッチがあり、効果的であると書かれています。しかし、ぎっくり腰の激痛状態でストレッチはできません。
しかし、4日目ぐらいから、前述の呼吸法である程度まで動くことができると信じたこともあってか、ストレッチをはじめました。つまりは、ぎっくり腰になると、腰はもちろん、体中のあらゆる筋肉や関節が固くなってしまうのです、これをほぐすことをはじめました。このストレッチができるようになって、それで体全体が動かせるようになると、間違いなく回復の兆候が感じられます。
■アリナミンA が実は効く
私だけなのかもしれませんが、アリナミンA の処方は効果があったと思っています。これは知人から教えてもらったのですが、アリナミンA は筋肉の疲れをとってくれたり、固くなった状態をほぐしてくれるそうです。ですので、アリナミンA をかなりの量(これはお勧めできない量です)を飲みました。過剰な分は尿として排出されると聞いていたので、それも安心しして飲みました。実際にアリナミンA は効果があったと私は信じています。
絶対に効果があったと信じたい アリナミンA。ただしかなりの量を服用しています。
(ただし量はおすすめできません)
■ボルタレン貼薬は効く
もっとも効果があったのはボルタレン貼薬だと思います。幹部に直接貼ることでジンジンとボルタレン貼薬は患部で炎症を治めてくれます。
4日目から8日目ぐらいまでは、ボルタレン貼薬、貼るカイロ、アリナミンA、そしてロキソニンで乗り切りました。
患部を直接的に治療してくれたのは言わずものがこの貼薬。
数多くを試したものの、これがもっとも効果が大きいと感じました。
これを最初から病院で処方してくれればと今では思っています。次回は絶対にお願いします。
■8日目で驚くほど回復
6日目を過ぎたあたりでしょうか、痛み止めのロキソニンは必要なくなりました。日常生活での痛みはほとんどなくなりました。これは驚異的ともいえます。
理由は、対応が早かったとか、温めたとか、ストレッチとかあるかもしれませんが、「安心感」を手に入れたことが最大の理由だと思います。
「こうやって呼吸をすれば動いても痛みは少ない安心感」とか、「ストレッチをすることでほかの筋肉は大丈夫という安心感」、「レントゲンの結果、骨や内臓系にも大きな問題はないという安心感」、「手の中には痛み止めがいつもあるという安心感」、「タンパク質である筋肉細胞組織は 48時間で痛みを克服する仕組みであるという情報の安心感」などなど、とにかく安心材料を多くもつことに専念しました。もちろん、出張・仕事をつづけながら。よって仕事の不安も増えてはいません。
つまりは、「安静にしている」ということよりも、「安静でいられる」という気持ちが大事なのだと感じました。あとは、あれですね、人と会ったら、真っ先に「あ、すいません、ぎっくり腰で、ご迷惑をおかけします!」と伝えることですね。世の中、ぎっくり腰は有名な病気ですから、理解者が多いんですね、これも、不安を大きく減らしてくれます。私はセミナー講師を担当することが多いので、この 2週間で何度も演題上から、「すいません、ぎっくり腰でお辞儀ができません」と伝えたことか・・・。
ということで、ぎっくり腰、わずか 2週間でしたが、元の体に戻ることができました。
Twitter、Facebook、メール、LINE などで多くの安心を与えてくれた皆様のおかげです。