Enjoy Japanese Origamiの「和」な事例をご紹介
私がコンサルティングさせて頂いているEnjoy Japanese Origami様の事例を今日はご紹介したいと思います。
クライアント様である、辻川さんのメッセージです。
今朝のUZITでも発信しました。
Enjoy Japanese OrigamiのFacebookページ
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震災後3月22日より、Cheer up JapanというキャンペーンをFacebookページを中心に展開しました。
海外の方々に、ハートの折り紙を折って頂き、メッセージを書いて震災で苦しむ日本を励まして欲しいという趣旨のキャンペーンです。
結果は、わずか5日間で200人前後だったファン数が、今では1000人にせまるほどです。
ユーザーの投稿は活発で、日本を励ましてくれる折り紙写真が世界中から寄せられました。
成功の要因としては、
・オーディエンスを想定し、絞ったこと
・具体的にアクションを書いたこと
・そして、タイミングを考えたこと
等々があります。
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こういったテクニック的なことはさておき、
あらためて、このブログのテーマである「和」とは何か考えさせられました。
自粛ムードが漂う中、キャンペーンを行うことにもためらいがありました。
事実、運用者である辻川さんにも、はじめは迷いがありました。
ただ、不謹慎かもしれませんが、今世界中から日本に注目が集まっています。私は、この機会を活かさなければいけないと考えました。辻川さんにも、ただただ自粛しているだけではダメだという強い想いがありました。
iphoneアプリを通じて、日本が誇る文化である折り紙を世界中で楽しんで頂くことが、ページを運用されているEnjoy Japanese Origamiさんのビジネスモデルです。
大震災で日本が痛んでいる中、こうしたビジネスもふまえたキャンペーンを行うことは不謹慎でしょうか?
まだまだ日本中が自粛ムードで一杯のタイミングでした。
私はコンサルタントとして、企画を考えました。不謹慎と言われるなら、私にその責があります。
くれぐれも申し上げておきますが、辻川さんは常に熱い想いを持って今回の震災のことを考える方です。ただの便乗商売を考えるような方ではありません。でも、辻川さんは決断されました。
「今、やりましょう!」
そうメッセージがiphoneに届いたことを鮮明に頭に残っています。
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このキャンペーン、ここからが勝負と考えています。
せっかく関心は持って頂いたのですから、もっともっと折り紙の楽しさをお伝えしなくてはなりません。
折り紙という文化にもっと触れて頂くこと、そしてやってみたいと思って頂くこと。その先に、アプリの販売促進もつながっていきます。
また震災と折り紙について語るのであれば、世界中から驚きをもってとらえらた震災時の日本人の落ち着いた行動も、一枚の紙にとことん向き合える折り紙の文化に通じるものがあると私は考えます。折り目正しく行動された被災地の方々の心と、この折り紙という文化に関連性を見いだすことは、私はおかしくないと思います。
折り紙にトライして、日本の心を今こそ理解して頂きたいと辻川さんは考えられています。
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商売は商売、社会貢献は社会貢献と考えるのは稚拙です。継続性も考えれば、ビジネスも立派な社会貢献の根本です。
むしろ、それらが一体化した「和」こそが、これからソーシャルメディアを活用できるビジネスだと考えます。
主役は辻川さんの想いです。Facebookページではありません。ソーシャルメディアでもありません。
今回の事例の脇にそっと傍らにいたのが、ソーシャルメディアです。
声高にソーシャルメディアを語るのは本意ではありません。
地震にもゆらぐことのない、芯のある想いがこの事例のコアです。
そして、ぶれない芯のある想いに反応するのがソーシャルメディアですし、芯を持って継続していくことこそがソーシャルメディアのビジネス活用の基本です。「当て」にいったのではないのです。軸を持ってふりきったのです。その想いのボールは、はるか海外にまで飛んでいき、人々の心を今も動かしています。
右へならえで自粛するのが「和」なのか、それとも全体最適を考えて「個」を発揮したこの事例が「和」なのか?
私の答えは当然後者にYesですが、皆さんはどう思われますか?
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PS:みなさま、固い文章になってスミマセン。もっとリラックスして書いてもよかったかな^^
辻川さんにビデオメッセージをだして頂きました!!!