数字の見方はあれこれ。本当に今年の東京モーターショーの入場者数は少ないと言えるのか?
毎日.jpの記事より。
http://mainichi.jp/select/biz/news/20091105ddm008020127000c.html
主催した日本自動車工業会は累計入場者数(10月23日から13日間)が61万4400人だったと発表した、とのこと。
前回の07年(142万人)の半数にも届かず、乗用車を含む総合ショーとしては、58年以来過去5番目に少ない人数だった、そうです。
はい、絶対人数で数えれば、紛れも無く少ないですね。これは疑いようがない。
でも、状況証拠を積み重ねてみると・・・。
・全体の出展企業数は前回から半減。
・会期は4日間短縮(17日→13日)
・・・ってことは、見ようによっては集客できるコンテンツが半減して、入場者数をカウントできる機会も減った、ということですから・・・。
(これも乱暴なやり方ではありますが)ちゃんとイコールコンディションにしてみましょう。
日別の入場者数で見ると、
前回142万人÷集客可能コンテンツが半分(=2)÷17日=約4万2千人
今回61万4400人÷13日=約4万7千人
・・・あれ?意外と今回頑張ってたんじゃないの?
別にこういう比較をすること自身には何の意味もありません。
今回の東京モーターショーを積極的に援護したかった訳でもありません。
ただ、以前にも書きましたが、数字なんていうものは、ある意味絶対的な存在と思われがちではありますが、見方や前提条件を変えればどうとでも取れる、どうとでも表現できる、結構危うい存在だ、ということを言いたかっただけです。
ただし、
自工会は最新モデルの試乗会などを開催し、100万人の大台維持を目指したが、目標を大きく割り込んだ。
これ、本気で言っていたのなら、個人的には前提条件を勘案すればなおさら無謀とは思いますが(苦笑)
※本エントリーは、あくまで妹尾個人の意見であり、所属している業界や企業の意見を代表するものでは決してありません。