【音ガ同】「もしかして、音楽ガジェットってキテるの?」超個人的な感想と、その代わりの三部作
既に参加された多くの人がエントリーを書かれておられますが、8月29日(木)の晩、オルタナ・ブロガーの佐々木さんのご好意に甘えさせてもらって、場所をご提供いただき、佐々木さんの会社「CMパンチ」の事務所にて、第一回(今後も続くことを期待して)オルタナティブ・ブロガー「音楽ガジェット同好会」(ITmediaさんの公認でも何でもありません)総会が開催されました。
書かれているエントリー・・・皆さん真面目だなぁ、ちゃんと「ビジネスブログ」のエントリーになってますよ・・・(いや、茶化している訳ではなく真剣に)。今更後追いで書いた所で、何もおもしろいことは無いので、超個人的な感想と、関連の話と、ばんちょ~のエントリーに反応して豪華(?)三部作でお送りしたい、と思います。
【第一部】超個人的な感想
最初このお話が出てきた時から、楽しみで楽しみで仕方ありませんでした。で、なんでそんなに楽しみだったのか?ということを後から冷静に考えてみると、「音楽ガジェットで合奏しましょ!」このテーマだけだったからかもしれません。
極めて細~く、でも長~く、音楽に携わることを趣味にしていますが、アイテムそのものをテーマにして人と集まる、ということをしたことがありませんでした。
例えばバンドをやりましょう、ライブをやりましょう、どっかに集まりましょう、と言うことになった、としても、それは「誰かの曲をコピーしましょう」であったり、「誰かのオリジナルをやりましょう」であったり、「○○年代の○○の音楽をやりましょう」であったり、主役は常に”楽曲そのもの”であった訳です。逆に言えば、そこに集まる人の目的もイコール”その楽曲が好き”・・・少なく共それをやることに異議はありません、という人の集まりになります。
それはそれでもちろん楽しいところもあるのですが、場合によっては、ちょっと引いてしまうこともありました。何故なら、集まる人達の想いのレベルは実際の所はそれぞれだからです。「愛して已まない」、「好き」、「それも好き」、「まぁ好き」、「嫌いじゃない」ぐらいの五段階ぐらいでしょうか。自分の場合、音楽は広~く、浅~く、好きです。中学生の時にエアチェックしていたテープとかを聴いてみると、クラシックの後にアメリカン・ロックが入って、その後日本のアイドルが入って演歌が入っている、なんていうのがごろごろあります。もの凄く気に入った一曲のためだけにアルバムを手に入れて、その一曲ばかり聴いて他の曲を聴かず、随分経ってから人が演奏していたりお店で流れていたりした曲がエラく格好良く、「誰のなんていう曲?」と尋ねると既に持っているアルバムに入っていた、なんていう経験も一度や二度ではありません。チャンスを棒に振ることにかけては抜群のセンスを持っています。
そんな自分、じゃあ何が好きなのか?と言われれば、とにかく「自分の好みの楽器を手に入れて」「(ジャンルを問わず)自分が気に入った曲を弾くことが好き」なんだろう、ということがここ数年、やっとわかってきました。高校時分、授業中にみんなが寝たり、本読んだり、様々な内職をする中(←どんな高校や)、ノートの隅に、「自分の考える理想のキーボードセッティング」とか「自分の考える理想のドラムセット」とかを鉛筆書きするような変な”楽器オタク”でした(その頃は自分が”楽器オタク”である認識は無かったのですが、今考えれば十分にオタクです)。同級生に、とにかく機材をいっぱい持っている、という人が居ました。「機材がありゃ良い音楽できるってもんじゃないで!」、とその時は心の中で思ってましたが、今の自分はまさにそうなのかもしれません。機材はあります、それを活かせていますか?→いいえ、活かせてません。楽器がかわいそうです。そのとおりです。それはわかっているのです。でも、音楽に対する興味と同様に、他のことにも色々興味があるのです。ゴメンよ~、うちの楽器達。自分がプロになれなかった、いや、なろうとしなかった、いや、なれる訳も無い理由があらためて確認できます。
そんな中、今回のお話。ちょっとはうちの中でくすぶっていた楽器達に、都会の空気を吸わせてあげられそうです。もし、今回、「課題曲」が決まっていたら、相当びびっていたことでしょう。何の指定もなく、ただただ”持ってきて集まる”、これがありがたかった。それこそ指折り数えて待ってました(→他のブロガーさんにそれこそ引かれそう)。会社休んでしまいました(一応、前持って届出済)。最後の最後まで何を持って行くか迷いました。
自分が持って行ったのは、(一部は松尾さんが書いてくれましたが)
- YAMAHA CS01(アナログ・シンセサイザー)
- 学研 SX-150(アナログ・シンセサイザー)
- KiDZTOYZ Mix Me DJ(子供用DJ風楽器セット)
- YAMAHA MR10(プリセット・ドラムマシン)
- KORG A5 Guitar(ギター用エフェクター)
- BOSS DC-2 Dimension-C(空間系エフェクター)
- EDIROL M-10E(10chミキサー)
- その他、ACサプライ、電池大量、ケーブル類・・・
ってとこです。ええ、頑張ってでっかいかばんに入れて電車で運びましたとも。”モバイル可”かどうかは人の体力次第でしょう、と(笑)
自分は超楽しみました。他の方々のおかげです。本当にありがとうございました。
・・・みんな楽しみましたよね?、自分だけじゃないですよねってことで、その際撮った画像をあげてみます・・・と思ったけど、皆さんに許可をもらっていないのでやめておきます。
(機材の感じだけでお楽しみ下さい)
・・・ところで次は?泊まりでもいいですよ!(爆)・・・とりあえず、カオシレーター、欲しくなりました(笑)
【第二部】「もしかして、音楽ガジェットってキテるの?」
KORGの「KAOSSILATOR」、昨年秋頃からのボーカロイド旋風、10月の学研「テルミン」、シロクマ小林さんも取り上げられていた小学一年生付録の「ゆびピアノ」、そして先日の学研「シンセサイザー・クロニクル SX-150」。その他にも「TENORI-ON」、「Pacemaker」、佐々木さんが書いていた「PRADAケータイのPRADA Piano」などなど、それこそ「音楽ガジェット」系の話題に事欠かない今日この頃。
昨日の昼にTBSの「王様のブランチ」を見ていたら、今、原宿の「KDDIデザインニングスタジオ」で「ガッキ ト ケータイ」展をやっている、というのが放送されていました。ヤマハの研究所がauと共同で、様々な楽器付携帯コンセプトモデルを展示している、とのこと。ピアノにドラムにギターにトランペット・・・と盛りだくさんです。
しっかりITmediaさんでも随分前に取り上げられているじゃないですか・・・。
お恥ずかしながら全然知りませんでした。
何故今この時期に”楽器”なのだろう・・・。自分の個人的趣味の領域がどんどん拡大していくのは嬉しい限りなのですが、それ程、普通の人の嗜好が”音楽”に傾いている、とも思えないし、それ程大きな市場であるイメージも無いのだが・・・。ましてやそれぞれの価格は(過去のものに比べて)決して高く無いはずなんですけどね。もちろん、技術革新によって、どんどん高性能なものが低価格でできるようになってきた、というところはあるのだろうけれど、こう矢継ぎ早に色んなものが出てくるのは広い意味での楽器業界がある意味「開き直り」の”プロダクト・アウト”をどんどん進めているからじゃ無いのかな?と思いました。自分が22歳~25歳ぐらいの時、あくまで個人の印象ですが、どこかが何かを出せばそれの追随商品ばかりが出る、もしくは、誰か”顔”となる人を立ててそれをブランドにして売る、みたいなのが多く、その際に出た本当に”おもしろい”ものが結果として淘汰されてしまった、みたいなことが多々ありました。巡り巡って、ここ数年、知人の楽器メーカーの人に聞いても「不景気やで~」と言っていたのでどんどん衰退していくのか、と寂しくも感じていたら、ところがどっこい、”変なもの”ばかり(?)出てくるようになった(→その知人の勤務するメーカー、という訳では必ずしもありません)。もちろんこの”変なもの”というのは良い意味で、メーカーである以上、やはり”個性”を出して欲しい、それがどのメーカーも(その創業期を思い出したかのように)ちょっと際立つようになってきたように思います。おもしろい限りです。不況にあえいでいる某業界も見習って欲しい・・・。
横道にそれました。という訳で「ガッキ ト ケータイ」、ちょっと見に行きたいなぁ、と思って「いつまでなの?」と思ったら、本日8/31まで、とのこと。わぁーお。何とか行けるかなぁ~、どうだろう。家庭と時間の折り合いをどう付けようか、という所です。
追伸:それこそ「TENORI-ON」の岩井俊雄さんによる講演もあった(8/18(月))とのこと。残念、見逃しました。それとヤマハのスタッフによるライブもあったようですね。「王様のブランチ」でもヤマハの研究所のスタッフの方がお揃いのTシャツを着てました。「Yamaha mobile orchestra」・・・そう、察しの良い方はすぐおわかりの「YMO」と略すことができます。Tシャツはわざわざ(?)縦書きで先頭が揃ってました、”意識してます”、と言わんばかりに・・・(笑)これだけは”Y”で始まるヤマハの特権ですね。ローランドとコルグにはこれだけは無理だ(笑)
【第三部】いろいろなものが勝手に発足して、思いもかけないメンバー同士がつながっていくために・・・
オルタナティブ・ブログの「事務局だより」にてばんちょ~鈴木さんが書いてらっしゃったのですが、
以下、引用。
世の中にはいろいろな人がいて、さらにひとりの人間の中にも、いろいろな面があって、そのいろいろofいろいろが、ウニャウニャとつながっていくのは楽しいなー、ということです。
楽しいこと好きのワタシとしては、この【音ガ同】がウニャウニャーと広がって、ブロガーだけではなく、読者の皆さんや通りすがりの方々が参加したり、遠方の方がネット経由で参加したりして、さらにウーニャウーニャと広がるといいなぁ と思うわけです。
さらに、【音ガ同】だけではなく【メガマック同】や【鉄同】や【ニコリ同】など、いろいろなものが勝手に発足して、思いもかけないメンバー同士がつながっていき、そのつながりがアメーバのように、ウーニャーウーニャーと伸びていったら、もう本当に楽しい。
自分も、そういうの、凄く楽しい、と思います。自分が今まで興味の無かったことでも、もしそういうのが発足したらまず(そーっと草場の陰からでも)見てみたい気がします。
ある意味ね、会社で同僚等と話をしていたら、「お前、そういう趣味あるんだ」っていうのも元々の出身地とかも違っていたり、その会社を選ばなければ出会うことは無かったかもしれない。mixi等で自分で興味のあるコミュニティを偶然見つけて、参加して、それでオフ会とかに参加してみる、というケースも、それはそれで出会うことが無かった人達が出会っているのかもしれない。ただ、結果として、自分が既に興味を持っていることに対して、自分から”自発的に”情報を検索したり情報発信をして初めて出会えているような気がします。
もちろん、今回の【音ガ同】の自分達も元々は「オルタナティブ・ブログ」という存在があったからこそ出会うことがあった訳であって、一番最初のきっかけ、として何かの縛りがあることは仕方の無いことなのだと思うのですが、そもそも、社会に出て数年経ってからは、潜在的に”俺、これ好きかもしれない”と気づかされるようなシチュエーションに遭遇することが少なくなってきているような気がします。
結果として、”元からそういうのが好きな人”ばかりで固まってしまうような・・・。
で、「何でだろう」、「昔、どうしてたんだろう」、「今何が無いの?」と思って気づいたこと・・・。
社会人になってからやってないもの・・・そう「文化祭」(→場所によっては「学園祭」とも言いますね)の存在が大きかったのでは?と。
会社によっては「運動会」はあるけれど、お祭りとかをやって「模擬店」はあるけれど、社員旅行の余興として何かをやることはあっても、色んなジャンルがてんでバラバラに準備されて一同に集まる、ましてやそれが会社の枠を超えて、社会人同士が「文化祭」をやるってまず無いような気がします。
学生時分、嫌々参加せざるを得なかった人も結構居たのかもしれませんが、自分はとても好きでした。とりあえず「どんな出し物があるんだろう」と見回して、普段興味の無いところにも顔出して見て「ふーん、へぇ~」とか思ってみたり。同級生が入っているクラブを全部知っている訳じゃ無いから「あれ?お前、こういうのに興味持っているの?」と知ったり。「あ、こんなん好きかも」と気づかされたり。
「大人の文化祭」、ってあったらおもしろい、と思うんですけど・・・俺だけ?
それぞれが、それぞれに興味のあることが”屋台村”の如くブースであって、それぞれは”仕事”を目的に、がメインではなく自分達が好きなことをやる。いや、もちろんそれが”仕事”につながることでもいいんでしょうけど、”儲けること”より、まずは”自分達はこれが好きなんです”が優先するブース。いやぁ、やりたいですね~、音楽ガジェット同好会ブース。模擬店として居酒屋やりますか(笑)
同好の士の集まり、というのは世の中にたくさんイベントとして存在している、と思うんですが(ある意味”コミケ”や”ライブフェス”なんかそうですよね?)、てんでバラバラなものを集めて、なんてものは少ないように思います。それは「ビジネス」を前提にするから。リターンがあることを前提にするから、同じ嗜好を持つお客様が集まるようにしなくちゃいけないから。でも「文化祭」ってなんやかんや言っても人集まってましたよね、それは「何かおもしろいものがあるんじゃないか?」が先だったから、のように思います。自分達も完全に手弁当でしたよね、それは「自分達が好きなことをやれているから」が先だったから、のように思います。
「じゃあ、まずお前が立ち上げてみろ!」と言われても、そんな行動力が無いのが自分の取り柄でもあるので(苦笑)、どっかに乗っかりたいのですが、場所の問題(それなりのスペース、自腹が切れるぐらいの安価な環境、そして音を出しても文句の言われない所(笑))さえクリアすれば実現できるような・・・。
・・・今気づいたぞ、それで自分は何か一ジャンルだけで揃っている「フードテーマパーク」よりごった煮感のある「屋台村」の方が好きだったんだ(笑)
ひいては、mixiのコミュが集まってもいいし(→どうですか?笠原さん(全く面識の無い人に勝手に話しかけているが))、それこそ「屋台村」形式で店状になっているのでもいいと思うんですよね・・・。
とりあえず、「オルタナティブ・ブログ」のブロガー勢でやりません?「文化祭」。こっちでチャカポコやっている横が「社交ダンス部」であったり「写真部」であったり「日本酒研究会」であったりするだけでも楽しいと思うんですけどね、どうでしょう?ITmedia様。
・・・それこそ第三部は妄想劇場でした。すみません。
追記(2008.8.31PM0:20):
「オルタナティブ・ブログ」の文化祭をやるなら、大事なものを入れるのを忘れていました。「高橋徹会」。その節には集まっていただいたり、”高橋徹”のルーツを探る(ある時期に流行ったとか、姓名判断上どうだ、とか)パネル展示とかどうでしょうか?>とおるさま