米国BPM関連情報から2題
正月習慣のない米国でも、新たな年ということで「BPM Trend for 2007」の様な記事をいくつか見つける事が出来ました。2件、その概略を紹介します。
■Emerging Trends in BPM: What Happened in 2006, and What's ahead in 2007 :BPMコンサルタントのSandy Kemsleyの記事。
BPMの発展・成長は2006年、そして2007年へと続いていくが、BPMに関わる今後重要になる4つの変化を紹介する。
①SOAとBPM : BPMシステムがSOA環境で提供される色々なサービスを使って業務プロセスを完成させていく。
②BPMの標準化 : BPMNは既に標準化され市民権を得ている。しかしXPDL・BPDM・BPELは今後色々議論されていく。
③Modeling for the masses. : BPMNベースのモデラー等、モデラーを使い業務を記述・分析するモデリングの普及。
④Web 2.0 hits BPM. : プロセス連携(Process symdication)等の為にBPMがWeb 2.0推進に効果を発揮する。
■5 BPM Trends for 2007 : BPM ENTERPRISE が色々なメディア記事から重要と思われる5つを引用し、2007年のBPMの傾向を予測する。
①Process Improvement will be Job No. 1. (出展 CIO Insight) :CIOの最大の関心事が業務改善である。
②Designing for Agility (出展 Neal McWhorter) : 業務プロセスの設計をITの実装とは関係なく実施すること。
③Web 2.0 hits BPM (出展 Sandy Kemsley) : Web 2.0は結局は、Enterprise Software領域に行き、BPMと連携をとる。
④More importance of Process Discovery from Existing Assets( 出展 Mike Thompson) :BPMを開始するのは、既に有る業務プロセスの改善から実施すべき。
⑤Software prices will go down,service rates will go up.(出展 Stuart Mullins) :システム経費が製品からサービスに移行していく。
確かに色々変わっていく状況を感じます。変わっていくことは一時(いっとき)の混乱を見ますが、次の発展の為の生みの辛さと思います。