ワンマン・絶対エースは、切ってしまえ!!
過去、このようなテーマで相談を何度か受けました。
だいたいいつも言うことは決まっています。
その人自体はとても優秀なのだけれど、
周囲、配下をうまく育成できず、なんでも自分でやっつけて、
時にはスキルや経験の違いから、周囲、配下を傷つけてしまって、
嫌われたり、腫物扱いされる、でも、「絶対エース」。
組織運営上、このような人、そして組織をどうしていけばいいんでしょうか、と聞かれる。
返す答えは3つ。
敵対する第2勢力を作る。
同等のスキルや経験まで行かなくとも、周囲、配下をひきつけて勢力を二分させる、ナンバー2を作り出す。
通常、ナンバー2はこのような状況下では、絶対エースに忌み嫌われ、はっきり敵対する。
でも、勢力が二分されることで、周囲には選択肢が産まれるし、絶対エースも今までのようにはワンマン決裁(判断)はできない。少しずつかもしれないが、正常な企業組織の意思決定、チーム運営の仕組みが芽生え、根付いていく。
そして、それが正しい姿なんだ、と絶対エースが「これはこれでありなんだ。自分もこれくらい許容できなきゃ、ちっちぇえな」と認識したところで、ひとまずのゴール。
優秀なサポーター組織を作り、絶対エースの支援をするふりして、少しずつ軌道修正していく。
敵対関係が嫌なら、絶対エースのサポーター組織を作り、サポート機能を大幅に強化する。
そしてお祭り状態のサポート体制の勢いで、少しずつ、「集団の力」で軌道修正する。
軌道修正が不快であっても、数や技術で圧倒し、不快ながらも軌道修正を甘んじて受け入れる習慣をつけ、次第にそれに慣れさせる。
そして、それが正しい姿なんだ、と絶対エースが「これはこれでありなんだ。自分もこれくらい許容できなきゃ、ちっちぇえな」と認識したところで、ひとまずのゴール。
絶対エースを、思い切って切る。
どちらも取りえないというなら、もう切ってしまえ!と私は言います。だって、そのままじゃだめなんだから(苦笑)。
いなくても、どうにかなるのが組織です。いなくなったら、それはスキルや経験の面で困るでしょう。だからといって、そのままにしておけば、最悪のケースはその絶対エースがエースたる差別化スキルを相対的に失ったとき。どういう組織かで社内外の反応は違うだろうけど、そのときにエース以外の人達は思いっきり不幸だと思う。まともな運営・挑戦はできなくなると思うのです。
でも、外部に相談するくらいのタイミングで、思いっきりその絶対エースを切ってしまうことは、悪くないと私は信じています。相談したあとに思いとどまって、切らずに、そして上述の施策も特に頑張らずに、現状を受け入れていったら、やはりその次にやってくる現実は、もう手遅れの状態かと思うのです。そのまま、絶対エースが朽ちていくところまで、組織全体が付き合っていくしかなくなっていくと思う。
私は所詮、外部のコンサルタントなので、まずはこの手段をとりなさいと言います。これを選択したらあまり私の出番はありません(笑)。現実的に、そのあとの自浄作用に外部の血は基本不要だと思ってますし。
ただ、それ以外の2つの選択肢をとりたい、切るのはできない、というなら、どちらかの「新」組織を作るお手伝いはします。それがいいというなら、それが自力でできないとおっしゃるなら、全力で私や私の人材と知恵を投入して、それを牽引します。
最後に、この順序は重要だと思ってます。
切れるか切れないかを自力で判断させるのが重要です。そこまでは、私は基本、外部の力をできるだけ使うべきではないと。
私個人はそのアセスメント(切るか切らないか、現状分析して評価結果としてどちらかを進言)することはよほどの事情と閃きがないとやりません。切れないから残り2つのどちらかで対処したい、とおっしゃる場合に、自分の全てを投入して、組織や人材の変革をご提言し、一緒に実践していきます。