リスケ後にすぐ遅れるのも問題だけど「予定通り」ってのも別に誇らしい話じゃないし。
進捗が大きく遅れて工程全体に影響が出るとき、いわゆるリスケ(ジュール)をします。リスケ自体は悪ではありません。よくある留意点は、リスケしてすぐまた遅れてしまうような再スケジュールは無意味ということです。
それから、リスケしたら通常その後しばらくは「予定通り」に推移するわけですが、その進捗報告は「予定通り」だからといって、誇らしい話でもなんでもありません。リスケしたんだから当然です。アヘッド(前倒し)できたら喜ばしい話でもありますが、度を過ぎればリスケ自体が甘かったともいえます。
なので、予定通りに推移することが「当然」なのです。経験的には、リスケしたって、一定確率でまた遅れていくこともあります。関係者があまり変更もないままリスケした場合などは、同じ力量の人が当初と同じような手法や根拠で再見積もりした「リスケ」となって、当初に陥ったようなリスクが潜在化したままで、また遅れたりすることだってままあるわけです。
リスケする側に立つ仕事の場合は、このようなことをよくわきまえて、関係者が緩まないように「予定通り」粛々と作業を進めさせることが肝要です。一喜一憂は不要です。最後まで「予定通りに進めるんだ」と信じ込ませ、気合いを抜かずに日々の進捗を事細かに確認し、指示・依頼を適宜出して目標を順次、達成させていくのです。
リスケを承認する側に立つ仕事の場合は、リスケの妥当性を客観的に評価し、前回をどういう分析した結果から、どういう工夫を加えてリスケ後のスケジュールにそって作業を進めていくかを徹底的に事前・事後レビューして、手綱が緩まないように鞭をふるいます。
昔、リスケしたにもかかわらず、主要メンバーの一日分のTODOが一向に減ってなくて、ひっくりかえったことがありました(苦笑)。「リスケする」って、結構経験とかスキル、要るんですよ・・・