急ぎでないことは「いつかやればいい」
効率的に仕事を進めていくためには、いくつか大事にすべき「心がけ」があると思っている。
1. できるだけ優先順位をつけない。
2. できるだけエントリ順に片付ける。
3. 今日やらないといけないTODO以外はやらない。
昔は、TODOリストをEXCELで作って、課題管理表みたいに、「TODO」「登録日」「優先度」「期限」「工数」なんてカラムを予実管理していたが、20年以上仕事をしていくうちに、
まず「優先度」の概念が不要に思えるようになり、複雑な定義をやめた。
「急ぎ」か(無印)。私の場合、「急ぎ」とは「今日やらないといけないこと。それ以外(無印)は、今日やる必要のないもの。私の定義では「いつかやればいい」こと。
当日は「いつかやればいい」ことだけど、翌日に、翌週翌月に「急ぎ」になるものがその日にやるべきことだ。大事なことは、「その日にやらなければいけないこと」だけがTODOで、残りは備忘録でしかない。明日以降に「多分やる」ことの一覧だ。備忘録に書き留めてあれば、今日当日はそれらは忘れてしまっていい。
というわけで全部当日のTODOは「急ぎ」なので、事実上優先順位はない。もともと何か背景、経緯、や作業順序の制約とかがあって、順番にTODOを認識するのがほとんどだから、(これだけは先にやってから)みたいな心の声がしない限り、つまり、即興で効果的な順序替えが思い浮かばない限り、エントリ順に片付けるのが経験ではよほど効率的だ。
そして、これも経験談ですが。
「いつかやればいい」ことは、いくつかは「結局やらなくていい」ことにもなる(笑)。別の作業で一緒に片付いてしまったり、別の人がやってくれたので不要になったり、あるいは、実は「やった方が望ましい」ことだったりして、時間が経過し状況が変わったので「いまさらやらなくていい」ことになって忘却のかなたへ行ってしまうものもあるのだ。
かくして、TODO管理は実にシンプルになった。自分の会社関係のTODOは個人(自社)所有のPCで、クライアント先でのTODOは現場で貸与されたPCで、それぞれ管理するためセキュリティ上これらをマージできないのは不便だが(苦笑)、それぞれメモ帳で管理している。もはや登録日や期限も書かなくなった。「備忘録.txt」に書いておけば、期限も経緯も思い出せるのだ。たぶんそれは、思いついた順にエントリしているからかも。
なんでも工夫すればいいわけでもない。工夫し過ぎるとかえって管理が面倒になり機能的でなくなる。シンプル・イズ・ベスト。(笑)