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IT、特にコンサルに携わる方々を癒すメッセージを、ついでに趣味のダーツ話も交えて・・

被災地域のIT企業の方々に、どうにか仕事を回せる仕組みが作れないものか

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既に取組みを始めておられる方々もいらっしゃるようですが、被災された地域でビジネスをされていた方々に当面の仕事機会を工面し、紹介するお手伝いをどうにか実現できないか、と悩んでいます。

 

私も地方仕事をいくつか持っていますが、その中に被災地域のものもあります。

私はITサービスが生業ですので、私にできることはIT関係。

IT企業の方々で、特に被災地域がロケーション(住居、客先、勤務先)の方々、

別ロケーションだが被災地域で受けたダメージでかなり大幅な復興プランを強いられた方々、

そういう方々の復興支援が何かできないか、と思っています。

 

地方のIT予算って首都圏と桁が1つ2つ違うことが多いのです。ですから正確に言うと地方支援ってそういう予算の顧客層にどう復興アプローチするかってことと、そういう地方でITサービスを営む人達にはその地方「外」へのビジネス誘導・紹介をしてあげる必要があるように思うのです。

一人ではなかなかできないけれど、数人集まれば、今考えていることのいくらかは始められる、とも思っています。あとはどうやってそういう「仲間」つまり賛同者を集めるか。

 

スポンサーが2種類必要です。仕事をくれるお客様、それから仕事を始めて運転可能なだけのキャッシュフローが行われるまでの「つなぎ資金」を融資してくれる人・企業。

仕事を探すのは結構普段のビジネス・アクティビティの延長上で十分可能かと思っています。融資元を探すのはちょっと難儀そうです。

 

もちろん、単純な援助ではなく、きちんと「ビジネス」として成立させる必要があります。機会提供は善意を含めた支援をしても、スキル・マッチングはしないといけないでしょう。創出成果がビジネスとしてつりあわなくなります。過度に容赦してはいけないと思っています。

 

そもそも被災地域におけるIT、インフラの再整備も課題です。先日TVをみていたら、或る町長さん(確か)が、

「20m超の防波堤に囲まれた町に復興して何が幸せか。そんなものは町民も私も望んでいない。常に想定外のことは起き得るものだ。そのようなリスクを理解した上で、いかに私達は今回の経験を活かし、できるだけ楽しく暮らしていける町創りを目指すべきだ。そのような復興へ導くのが私の使命だと思うんです」

感涙しました。本当に感動しましたね。素晴らしい。TV越しですが、素直に拍手を送りました。

 

IT、インフラの再整備も同様です。ここがチャンスとBCPDRを大々的にうたってセールスが展開され始めていますが、復興支援という点で歓迎はするものの、必要以上に派手に増強するのはどうかと思っていました。リスクをゼロ化することは理論的には不可能です。リスク回避というのはそのビジネスや設備・装置を諦めるという意味です。軽減・緩和はできます。

原発がいい例です。回避策に走れば最初から早期に廃炉を目標にアクションができたはずです。関係者は軽減・緩和策にずっと走っている状況です。どちらが正しいか、正しそうかを言う資格は私にはございません。ですが、リスク管理の基本理論では、回避策を(今は)とらない、どうなったら止むを得ずとることにする、とる場合は誰がどういう手順でいつまでに何をやる、といったことを意思決定しなければなりません。これは私見ですが、この意志決定者が現在関係者に不在、もしくは決定力が著しく欠けている気がするのが残念です。関係者の無限のご尽力を否定するつもりもございません。不快に思う方々には申し訳ありません。ですが、そういう感情を思う人は私だけではないでしょう。それは理解いただきたいものです。

 

本題に戻しまして、

その企業が望むリスクレベルに、ITや事務業務インフラの再整備をする必要があります。企業体力がないにもかかわらず過大投資を引き出す誘導をしてはいけません。理論として引き出すべきだとしても前述のスポンサー2種類を並行準備していくことが肝要です。そういう全体感をコントロールするのが、フィービジネスに胸を張る、私達の仕事だと思っています。あくまで客観的に正当な対価と、そして十分な顧客満足の獲得を糧として。

よほど変わったお人、特殊な企業でない限り、今回の震災一連の事象は、みんなに大きな傷を与えたことは疑いありません。

 

がんばろう日本。

 

そして、便乗犯罪が、これだけはリスク回避、すなわちすみやかに撲滅されますように。

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