古株の活用術
立場上、対顧にしても対取引先にしても社内にしても、自分より目上、先輩である人に対してものを言う機会が結構ある。
説教的な話であったり、評価の話であったり、作業指示だったり、正直な気持ち、言いづらいシーンも多々ある。
でも、いわゆる「古株」である人生の大先輩からいろいろ学ぶことは多い。
たとえ現在旬のコンテンツを持ち合わせていなかったとしても、
たとえ以前より体力が衰えていたりフットワークが重たくなったりしても、
だから、僕も自分の経験や勘を信じて、丁寧に、気持ちを精一杯込めて、話をする。
経験量が多い分、いろいろ学べることがある。
たとえ些細に思えることであったとしても、それが意外とあとで本当に必要な知恵になったり、たまには反面教師的に気づかされて役に立つことがある。
もちろん指示・依頼を無鉄砲に受け入れ続けてもしょうがないし、客商売だからといってなんでも願いを聞いていこうなんて無理も通らないことはままある。でも或る程度は受け入れたり、いくらか無理を通さねば成らないときもある。そんなとき、古株の知恵・経験が多いに役に立つことだって結構あるのだ。
嫌味だったり生意気だったり我がままだったりする人が、古株が経験に基づき放つたった1つの言動でがらっと態度を変えたり、流れに従ってくれたり、提案を受け入れてくれたりすることが本当に・・・たまにある。
古株だって、そういう貢献の1つ1つの積み重ねから、(相対的に)若いパワーと快く融合できたり、それまで暖めていた匠の伝承をしてあげようという気持ちにもなってくれるというものだ。
言葉遣いは丁寧にしよう。弊業界では、たまに役職が上だからと年上の部下を気兼ねせず呼び捨てする人がいる。シーンによっては問題ないが、逆に必要でない限り「さん」付けすべきですね。
別に必要以上に丁寧すぎる必要もないが、長年働いてきた点はリスペクトすべきだ。あんまり慎重な応対はむしろ腫れ物扱いというもので(苦笑)、いわゆる「同じ輪の中に」チームを組織することも重要だ。
要は、古株は会社や事業に多いに貢献したいと思っているのです。自分の主戦場が今の旬とはずれてきていたとしても、それでも少しでもパフォーマンスを出したいなあと。その思いは長い分誰よりも強いという自負もある。だからそこをリスペクトしてあげないと。
とかいいながら・・・僕もそろそろ古株にカテゴリーされる頃にきているかも知れないしな。(爆)