取引単価を安くすることよりも、開始時期が延びることの方がよっぽど痛手(泣)
いきなり本題ですが(笑)、
何百回やっても費用見積もりは本当に難しい(汗)。
20年この仕事をやってきましたが、ある時期まで取引はサービスの総合対価、すなわち単価×工数ではなくてサービス自体に価格が設定されていました。
一例、
あるクライアントの情報システムの現在資産価値評価、148システム、構築時費用概算で約600億円分の評価作業、作業員5名×2ヶ月、しめて8000万円。
しかしながら、最近はこれをわざわざ要員単価に換算します。10人月ですから人月単価に換算してしまえば1000万円/人月。
で、これは高いぞと・・・人月1000万はないだろうと、現代なら確実に人月400万以下に交渉を求められてくることでしょう。ちなみに当時のディスカウントは、4950万円。これにはクライアントに5000万しか予算がないという話があったり等いろんな背景がありまして、値引率についてどうこう言うつもりはありません。
でもまあ結果論なのかも知れないけれど、当時に人月単価をベースにプライシングの議論をしていたら、4950万という価格には落ち着かなかったことでしょう。
さらに最近は、単価で見積もり議論をしておいて、作業期間が後ろにずれ込むことが非常に多い。
5月1日から開始予定とか言われて、交渉しているうちに6月になっていたりします。5月からやりたいという意思はどこにいったの?って感じです。
稟議を通すとかいろいろ手続きもありますからずれても文句は言えない。でも、
単純に、痛い。
待機コストはかなりダメージきついです。
最初から待ちとわかっていれば他の作業に従事しながら待つとかできますけど、明日からと思って待っていて結局数週間経ってしまったり、今提案しないと他社に獲られちゃうんで応募は今やるんだけど稼働開始は先方の準備都合で2ヶ月後、だったり。
やりくりが大変です。
最近はこの期間のぶれを読んだ上でプライシングをしないといけません。単純な要員単価の議論だけでなく。
両方を考慮、配慮した見積もり、交渉をしていく必要があるので要求スキルがどんどん高くなり、なかなか教えるのも大変です・・・汗