休憩は権利だけど、自由裁量ではないですからね。
みんなハード・ワーク、タフ・ワーク、本当にお疲れ様です。
ところで、最近、プロジェクト・ルールブックを、いろいろ思うところあって改訂を始めました。
ここで言っているルールブックとは、
1. プロジェクトの目的、狙い
2. 当社の責任範囲や目標成果
3. 基本作業計画(スケジュールや体制、重要課題等)
というような、プロジェクト・オリエンテーションで使用する基本説明事項(私はプロジェクト・プロファイルと呼んでいます)に加えて、
4. クライアントのプロファイル(企業データ)
5. プロジェクトが現在に至るまでの歴史的背景(政治的な話や外部環境も含め)
6. プロジェクトメンバーとして認めてもらうために覚えなければならないこと
7. プロジェクトメンバーとして赴任時に必ずやらなければならないこと
8. プロジェクトメンバーとして継続的に作業するために守らなければならないこと
のようなことまで、いわばそのプロジェクトで働くための「掟」や「戒律」と言えそうなレベルのことまで、念には念を入れて定義をするようにしてきました。
ですが、最近は昔に比べて自分が管理するクライアント/プロジェクト数が多くなったせいで、脇が甘くなっていたみたいです。現代のマネジメント理論や現在のリソース品質(世代)にあまりに沿わない話は調整するしかありませんが、「かなり厳しく管理をすることも可能だ」という点だけはわかってもらいたいので今後は徹底しようかなと思っています。これはイコール「ルールを守っていれば細かく厳しく管理されることもない」ということですので、どちらかというと、細々管理をしたいからじゃなくて、そうしたくないから、そうしなくて済むように協力を要請するものであり、またそれはひとえに「クライアントビジネスの質を維持」することと、「人材ビジネスと捉えたときの人材価値を本質的じゃない点から悪く評価されたりすることのないように」防衛的理由で、周知徹底の協力要請をするのです。
で、・・・その内容を深く、たくさん話すエントリにする余裕はないのですが(苦笑)、
表題の件に戻りまして。
契約上、労基法上での厳密な定義はおいといて、現実はやはり多くの人が残業や休日仕事を受け入れてでも、なんとかプロジェクトゴールを達成しようという作業の姿になりがちです。
ですので、食事すらそうですが、「休憩」というのは個々の労働環境の違いもあるので、緻密なスケジュールに基づいて管理することは難しく、よって「目安」を発行して各自のコンディションの変化に従い、各自の感覚で「適当に休憩していただく」、ただし明らかな「禁則」だけは事前に止めておく、みたいな運用になるかと思います。
ただ、
最近は、みていると結構、いくつかのプロジェクトで、気になる事象を観測します
(注:当社内に限った話じゃありません!担当するプロジェクト全体をみて、です・・・)
休憩時間の長さ、
その営業日内での休憩回数、
休憩するタイミング、
のすべてが明らかに個人任せになっているのです。
昼食や残業時の夕食については少し別の話だとしても、労働2時間あたり15分休憩とか、世の中のガイドライン(注)におおむね沿っていればいいとは思いますが、
断りや許可願いもなしに纏めて45分休憩するだとか、
ランチタイムとくっつけてゆっくり時間をとるとか、
さらには、
休憩時間はいいけど、すごい遠出してしまったり行き先不明や連絡不能となったりとか、
結局チームマネジメントに支障をあたえてはいけないと思いますので。。。
でもなあ・・・
かといって、
刑務所じゃないんだから、時間もタイミングも休憩場所も全て厳格に決めて運用する管理方針にしてしまうわけには・・・
(例示が稚拙ですみません)
ただただ、そういう難しさの中でも、各自に節度をもって休憩していただきたいなと・・・あー悩ましい(泣)。
(注)労基法では、労働時間が6時間を超える場合は少なくとも45分、8時間を超える場合は少なくとも1時間の休憩時間を労働時間の途中に与えなければならないこととなっている。なお、この休憩時間は当然労働時間には算入されない。