西川さんの辞任にはとても複雑な心境を持ちます・・・
今回、社長を含めた経営陣の刷新もテーマになっています。
これによって、「郵便局」「郵便」「郵貯」「簡保」という業態分離とストラクチャーも見直しになるようです。何はともあれこれまでの方向性を信じて走ってきた方々にとっては、思いっきりいろいろなことがリセットされる気分で、ストレスも強くお感じなことでしょう。ご心労、お察し申し上げます。
私個人のビジネス経験に基づく、ですができれば一般論的に読んでいただければ幸いですが、
俗に言う「パワーゲーム」は大規模な企業であればあるほど、また歴史があればあるほど、そして社会インフラ的な意味合い、要素が強ければ強いほど、ものすごいものが存在します。
私も自分のビジネスを多々、このパワーゲームによって邪魔されたり、消失させられたりしました。
悔しいとは思っているけれど、パワーゲームの存在を否定するつもりはありません。どうやっても完全排除ができない存在だとも思っています。
パワーゲームの強者側につけば絶大な支援を得られるし、弱者側につけば苦戦を強いられる。ただそれだけのことです。
そして、強者と弱者はいろんなきっかけ、背景によって、歴史的に交代を繰り返します。まさに栄枯盛衰、蜜月もいつかは終わるし、昨日の味方が今日の敵になることだってあります。
なんらかビジネスを営んでいくためには、避けて通れない要素です。
しかし、・・・今回のパワーゲームは、展開に従いさまざまな利害、弊害が予想されます。当事者、関係者は物凄い苦労を強いられるような気がします。
以前何かのエントリで書きましたが、私の父は元郵政です。外から梃入れ目的で入ってこられた方々と、旧郵政組のパワーゲームについては、詳しくは書きませんがいろいろあることをプライベート的にも聞かされてきました。また現職のお仕事関連筋から、フォーマルに得た情報もあります。
それぞれ全部、総合すると・・・とても簡単なエントリでは語りきれない思いです(苦笑)。
ですが、過去の十分な振り返りなく「西川さんお疲れ様でした」「他の経営陣も進退をお考えください」「で、次は誰?」みたいな、いささか短絡的な報道を見聞きしていると・・・なんだか切ないパワーゲームに見えてきてしまい、・・・この先、日本の郵便事業や郵便貯金、簡易保険事業はどうなってしまうんだろうと、そして経営陣はさておいたとしてもその下で働く方々の「新しい」ご苦労を誰がどのようにねぎらっていくつもりなんだろうと、他人事みたいな書き方で恐縮ながら、とても心配になります。
そして、
一番の私の営業的懸念は・・・これでコンサル営業的な話もリセットです。
ですから・・・またやり直しというのは、それはそれでいいのですが、もともといろんな意味で「前進」をテーマにやってきた取組が後退しないように、我々が許された範囲でお手伝いできればいいなあと。でもそれがそうならないと困るなあと・・・政治と一般ビジネスが融合したパワーゲームは、結局一長一短で、本当に悩ましいです(汗)。
それにしても、
西川さんが「シャッター音がうざい」と嫌がっていたのが、妙に印象的というか、心境がすごく伝わってきて、とても感傷的でした・・・