矜持のない仕事をするな。
あるとき、或るクライアントに私のビジネスについて「節操がない」といわれたことがある。
それは悪気ある発言だったとも思っていないが、そもそもそういう発言をされる方は、経験的にユニークなビジネススキルやパーソナリティをお持ちのようです。
いずれにしてもそういうことを言われると多少傷つくこともあるけれど、そんなことより、いつも自分はビジネスを心がけるときの重要テーマの1つとして、
矜持のない仕事はしない。
ことを自分はもちろん、当社の仲間たちにも、ビジネスパートナーにも、そしてクライアント(のビジネス)にも、厳しく自己管理をお願いしているつもりだ。
たまたま、最近のNEWSで、司法書士が「過払いバブルの終焉」を危惧し納税ごまかしをしているケース、について報道内容をいろいろみていて、本当にそれをためらいなくやっている人達はなって節操ない奴等だろう、そうでなくまじめにやっている書士の人達はなんてかわいそうに、なんて感想を持ってしまった。
でも、コンサルティング業界も同様なのだ。
オフショアを展開して、人材も技術も全部国外に移転させるビジネスモデルに平然と全面協力する業界人が、残念なことにいくらか存在する。
ただでさえ人材のコストモデルがグローバルでの競争力を失っているに加え、国外の低価格産業装置や人材を駆使して低コスト商品を国内に展開する。
競争社会としてはNGではない。でも、なんか日本の産業復興の足かせでしかないような気もしてならない。
ビジネスとは、売り上げてナンボ、利益出してナンボではあるけれど、社会貢献とまでは言わないけれど、国内のビジネスを活況にできないモデルはあまり気乗りしない。
・・・っていうか、そんなビジネスモデル、私はやりたくない。他人がやるのを止めまではしないけれど。
矜持のもてないビジネスをやるくらいなら引退します。そのくらいの覚悟でやりたい。
正義をふりかざすつもりも毛頭ございませんが、グローバル企業にならなくていいから、グローバル人材になれてなくていいから、日本のビジネスパーソンの矜持こそを、今グローバルに示しておきたい。今しかない気がするなあ・・・
そんな気持ちで今月を走り抜けているところです(感傷的で失礼)。