「4割のオーナーシップ」って、何だそりゃ?!
オーナーシップというのは、始めから終わりまで一貫して主体性を持ちその仕事を完了させる姿勢のことだと、個人的には理解していました。
先日、部下と話をしていて、自身の課題として「オーナーシップの不足」というテーマをどう改善するか、というプレゼンを聞いていました。個人的には当初から「不足」という言葉がとても気になっていて。
「オーナーシップの欠如」じゃないのか?
部下は言いました。
「ある仕事に対して、自分は4割のオーナーシップを持って臨むつもりでいたが、実際は連携する仲間や上司と4:6の配分じゃなくて、自身が6割持つべきだったと途中で気づかされたことが多々あった。だから、このようなオーナーシップの不足が起きないように努力して改善していかねばならない。」
私は、自分の考えと異なる部分について、どうしてもスルーできなくて(私としては)助言をしました。
「オーナーシップというのは持つときは100%持つものだ。基本的には、持つか持たないか。なのであって、4割とか6割持つという議論ではなく、それは役割分担の議論である。自分が実際に分担する作業範囲は4割かも知れないが、その仕事全体を完了させる思いは4割ではなく100%であるべきだ。つまり自分が分担しない残り6割の部分も含め、その仕事が無事全て完了するまで主体性を持って臨むべきだ。それこそがオーナーシップじゃないか?」
・・・こうやって活字に整理すると若干、禅問答?っぽい、一意的な解ではない議論の気もしなくもないのですが(笑)、とにかく持論としては、
「オーナーシップは持つか持たないか」
なので。
最近、自身としても、仲間の代行的な営業を幾度かやったのですが、オーナーシップは持っているつもりでも、作業の役割分担的に、自身の担当割合が非常に低い、つまり関係者の技術や経験にかなり依存するコンテンツを作る必要があることが多々あり・・・そういうとき、
自分も時々、オーナーシップは持っているつもりで、実は持ててなかったため、結局自身のパートと関係者に委託したパートを足し合わせてみると・・・なんとも無残なドラフトが完成(涙)。
オーナーシップを持ってるつもりだったのに。実は持たずにやってたってことです。
これは「何割足りない」ではなく、つまり「不足」ではなく「欠如」だったのです。猛省です・・・
そんな自戒を込めて、言い聞かせてあげたのですが、果たしてこの考え方で一般論的にも良いのかどうか・・・最近、ちょっと悩んでいます。珍しく、なんて弱気な(笑)。