SEの転職力 ~SEという魅力的な仕事能力・経験を長期的キャリアパスに大いに活かすために
羽方さん!!ゴメンね~、すっかりすっかーり、書評が遅くなっちゃって・・・m(_ _)m
「なぜ?」「なぜなぜ??」って前にエントリしてますけど、羽方さんも同じこと書いておられたように思います。
まず、著書にも書いたこととの共鳴部分・・・転職するということは「今の会社をやめたい」じゃなくて「その新しい会社へ入社したい」ことに対する「なぜ?」「どう貢献?」を説明することは大事ですね。「2つのことを同時に行うところが難しい」という点、とても同感します。
「あまり具体的に仕事内容をイメージする必要はない」・・・テクノロジーの進化やビジネス環境変化のスピードが激しいことから具体的に10年先なんてイメージは無理だろうと。「むしろワークスタイルやライフスタイルのイメージが重要」だと・・・いいこと言うなあ。どのくらいその仕事をしたい、いくらくらい欲しい、キャリアパス含め希望する年々の成長度合はどんな感じ?というレベルでいいのだそうです。なるほどなー。
自分が当社に転職したとき、どっちかというときっかけは確か「ああ、この会社(前職)から出なさいという暗示的きっかけを与えられてしまった。もう自分のキャリアパスがこの会社上にないや」と思ったことでしたが、それだけでとらえるとどちらかというと悲しいことです。
ただ私の場合、この事象の前に、1つのオファーレターをもらっていたという事象があって、それが当社なのでした。当社の社長が、「入社する気になったらサインして呼んでくださいね。すぐ飛んできますよ。それまでずっと気長に(苦笑)待ってますからね」と言ってもらったことにダイレクトに呼応したのです。実話ですが、そのときホントに社長は電話かメールしたあと数時間後、私の客先近くの、大手町ファーストスクエアビルの1Fカフェに急行してくれて、すぐにサインを交わしました。この思い出は一生忘れることがないでしょう。
あと、一番感動したのは、「なりたい立場で考えることがカギ」・・・単純になりたいじゃなくて、「なるチャンスがある=なる準備ができている」という状態を目指すことが重要だと。転職の場合は新卒入社と違って基本は「経験者採用」なんです。つまり、
「目指す領域の未経験者じゃ困る」のです。
当然と思っていたけど、書籍として読むと、ここが一番、激しく同意したところですね。
私の著書は「方法」についてフォーカスしたつもりですが、羽方さんのこの書は、転職力、すなわちケーパビリティ(能力)の磨き方にもフォーカスされています。
良い転職を果たすには、所詮自分が技術や能力を研磨して、蓄えた力を周囲が評価して転職プロセスが成立するんですよ、という助言を与えてくれる本という気がしました。この理解に基づけば、日頃の行動様式や継続的改善の意識向上におおいに役立つ本と言えます。
私自身、SEは「生涯キャリア(パス)」なのか、という問いを持っています。
これは私個人の主観ですけれども、SEというキャリアも含め、私がこの世に生を受けて、生きているうちに果たしたいことは、
「ITという手段を通じて、世の中を変革していきたい、世界観を変えていく仕事に就いていたい」
ということのようです。この本を拝読して(遅いなあ。笑)確信した次第です。
もしかしたらプロフィールに書いたかもしれませんが将来的には「モノ売り」や「子供に夢を与える」仕事へキャリアパスを発展させたいと思っているのですが・・・情報技術はとても大切なそのための(自分にとっての)武器であると考えています。
そのためにSEキャリアを通過した、こと最初にそれを選択したことを今でも私は誇りにおもっています。
羽方さん、そういう気持ちの整理のきっかけを与えてくださり、どうもありがとうございます。拝