派遣労働の禁止は労働者を本当に幸せにできるのか
労働者派遣法への対応を見直し、求めている製造業への派遣労働の禁止について検討を進めることになったそうです。
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4033101.html
悪いとは思いませんがどこまで考え抜いて進めようとしているのか、1業者として心配です。
1に、製造業の派遣禁止になったところで、切られた労働者はどんな仕事でリカバリできる算段なのか、
2に、派遣だけ禁止しても請負労働者(偽装請負かどうか別にして)はOKのままなので、結局は法の目をかいくぐって同じ状態に戻っていくだけなのではないか
そして最後に、真面目にビジネスやってる派遣会社はどうなってしまうのか。
私は製造業への派遣はやってませんが、同業者ですし、派遣マーケットが思慮の浅い戦略で縮小していくことには正直嫌悪感もあります。
昨年エントリした気がしますが、最近は「コンサルティング」じゃなくて「コンサルタント派遣」が実際に起きています。契約的に言えば業務請負じゃなくてSES(準委任)です。
実態が伴うことがもちろん前提として、SESがまかり通る世界においては「派遣サービス」モデルは全廃は不可能です。また、実際にそのマーケットで働く労働者が多数存在する以上、その人達の未来を考えずして、マーケットの縮小や消失を議論することは危険です。
そうでないことを祈っていますが、もうそうでなかったら、政治に携わる方々のなんと短絡的なことか。政治上のPower Gameネタとして利用してないことを願うばかりです。
私は、労働者派遣契約がこの世から消失してしまったとしても、「派遣サービス」のニーズが存在する限り、そのクライアントサービスにこれからも邁進したいと思います。
またビジネスコンサルティングとして従来から存在する「成果(物)提案」型請負ビジネスも継続していくつもりです。
それにしても・・・そんな憂いなんかなくても、ただでさえ不景気の中でフィー・ビジネスをやっていくのですから、自分で言うのもなんですが、とても強いプレッシャーで、ほんとに心が折れそうです(泣)。
IT派遣サービスを望まれるお客様、そして就業希望者の方々、いつでもお知らせください!!これからも厳しい時代ですが一緒に頑張ってまいりましょう。