「量」は「努力」ではない
すごいがんばって、いっぱい努力して、でもなかなか成果が出ない。
そういうとき、もちろんその人の苦労をねぎらいますが、一方で、1つ忘れちゃいけないこともあります。
冷静に、実績が出たかどうかが問題なのであり、実績が出ていない中で、がんばった「量」を相対評価しても、どれだけそれは意義があることなのか、という点です。
ビジネスの世界では(セールスは特に)、実績が出せたかどうかが、はっきりいって、すべてです。
実績が出せれば、達成のために費やした「量」は評価の比較対象にはなりません(基本的には)。
もちろん、結果が出なかったけど、少しでも達成レベルに近づこうと、費やした「量」がどうだったかは相対評価としてプラス加点の材料にはなるでしょう。でも、それは結果が出なかったけど、「努力」は考慮して、の話で、本質的には、その「量」だけで大きな実績評価につながるとは考えにくい。
「量」は、イコール、それが「努力」、というわけではないんです。
いっぱい頑張ったから、それが多大な「努力」だったかというと、必ずしもそうみられるとは限らないのです。
最近、事業責任者として物事をみることが多くなりました。新事業だとなおさら責任が重いです(涙)。
事業はできれば、楽に、たくさん、儲かるのが理想です。
そしてその仕事が労働従事者や商品/サービス提供者(顧客)や関係者(取引先)にとって、強い達成感や幸福感を与えてくれるものになれば、もう、それは最高です。
ですから、「たくさん努力しました。でも実績に結び付きませんでした」となると、「おつかれさまでした。残念でしたね」とは言えるけど、「よくやった。おめでとう。おつかれさま」とはなりません。
そういえばどっかの首相が「僕は精一杯頑張ってる、頑張った。でもいろいろあって、結果に結び付かないんだ」という感じのことをのたまっておいでですが、結果を出すのが仕事なんですから、そんな言い草はないよなあ。一国の宰相なのに・・・・
実は最近、自身の趣味(ダーツ)では、同様の理論で悔しい思いをしています。
自分より明らかに練習量が少なく、キャリアも同等か、さらに短い人なんだけど、最近どうしても勝てない相手がいるのです。ランキングが、自分の方が格下。
・・・悔しいです。とっても。
自分の方がたくさん、期間も日数も総時間も、いーっぱい、練習しているのに。でも勝てない。
でも、根本的に、考え方が間違っていることに最近気づきました(遅っ)。
結果がすべてと趣味の世界でいうのはどうかという気はするが、でも実績を伴わない練習の量や時間で自分を他人から差別化しようとしたって、・・・やっぱりそれは何の意味もないですね。単なるおなぐさみ。
相対的なことにとらわれず、自分がやるべき練習を、「できるだけ効率的に」、所定の効果を目指して着々とやるしかないのです。
練習は量じゃない。努力は量で評価するもんじゃない。目に見える効果をもって評価すべき。
そう考えを変えようと・・・実は必死です(笑)。
だから(?)ビジネスも、そうあるべきだなあと、最近痛感しています。
実績につながってないのに、「たくさんお客先を回っています」「いっぱい引き合いをもらっています」・・・こりゃだめだ。こんなことレポートして誰がほめてくれるだろう(苦笑)。実績につなげるために、何をしているかじゃなくて、何をしていくか、もっと具体的に考えなきゃですね。そして効率化の工夫も・・・
なんか今日は猛省モードです・・・汗