コンビニに学ぶ「ありがとうございました」
コンビニで買い物をする度に、接客マニュアルが一通り整備されている感じがする一方で、最後の最後「ありがとうございます」だけ、なんかなにも教育が徹底されてない感じもします。
ちょっと自分のビジネス周辺のことについてもハッとさせられることもあり、エントリにしました。
コンビニの場合、お店に入ってから商品を選び、レジにならんでお金を払い終わるまで、は間違いなく「お客さん」なわけです。
ここまでのサービスプロセスは、コンビニのマニュアルが非常に徹底されているように思います。
一方で、最後の「ありがとうございました」は、それに比べれば、非常にまちまちです。
(どうもありがとうございました。また是非来てくださいね。)
(あーやっと終わったー。はい、貴方への接客は終わりです。次、次・・・と)
結構、気持ちが言動に表れると思いますが、当人はちゃんとわかっているんでしょうか。経営者はそれに気づいているのでしょうか。
終わりよければ全て良しとも違いますが、でも少なくとも最後の最後の御礼の挨拶が礼節を欠いていたら、全部台無しとは思うのですね。
最後の締めくくりは、「ダメ押し」にもなり「最後のリカバリチャンス」にもなります。
見事なプレゼンや丁寧な応対を拝聴しても、最後にお別れする際に、「ハイ、ドモドモーっ!」とか(あーっ、終わった。あーっ、疲れたーっ!!)みたいな姿勢を観察してしまうと、それまでの好印象が全て消し飛びます。プラマイゼロ、むしろマーイ(笑)になることもあると思います。
イマイチなミーティングに終わっても、最後に深々とお辞儀され、こちらがみえなくなるまでずっと頭を垂れたまま、御礼の姿勢でお見送りされると、ミーティングの内容はさておき、(また、会ってみるか)という気になることも多い。
結局、最後の最後は実は、結構大事だったりします。コンビニの経営管理側にマニュアルの整備を訴えたいという話ではなく、我々もメインのコンテンツのトレーニングだけじゃなくて、お客様からみえないところも含めた、全てのビジネスシーンでどう振舞うのがプロフェッショナルなのかをきちんと教育・指導する仕組みをつくらないと、技術面だけが大事にされて、肝心な「商売の基本」がおろそかになるリスクを当日痛感した次第です。