SEからコンサルタントになる方法
著書を出版し、2ヶ月くらいたちましたが、あらためて非常に多くのことを学べました。
そして、たくさんの人に注目していただくことができました。
http://executive.itmedia.co.jp/c_bookreview/archive/44/0
http://www.commitments.co.jp/bloghakata/2008/02/se_1.html
http://ameblo.jp/nippau/entry-10075661960.html
http://nextwise.jp/topics/closeup/archives/1542.html
http://www.consultantnavi.com/archives/50388321.html
(なお、上記以外にもブロガーの方々の書評も数々いただきました。ありがとうございます)
第一に、書籍という「活字」がいかにシャープで、しかも物凄い広範囲に工夫の余地がある、まるで宇宙のように広大な、作文学の世界であることを思い知りました。
自分が良い出来と信じて書いた文調も、校正の専門家にまったく別モノに修正されました(爆)、しかし、それの完成品の出来栄えを読むと、われながらその凄さに素直に感服し、脱帽する以外なかったのでした。
また、その一方で自分の作文能力やメッセージまとめ力の幅が広がった気がします。
コンサルティングの世界、当社や前職を含め、自分が関係してきた極めて限定的な世界でしか通用しない言い回しや技法の見極めができ、より汎用的に、万人がわかりやすい工夫は何なのか、そしてどのあたりが自分の「個性」として周囲に好評を博す長所になりえるのか、そうなるためにどうやって磨きこみしていけばいいのか、かなり進歩できた気がしています(まあ、もっとも、気がしているだけかも知れません。笑)。
そしてなにより、本質的に自分が悩んでいたことにも答えを自分なりに出すことが出来ました。
それは、
「プロジェクトマネジメント」「PMO」は、本当にコンサルティングサービスなのか?という問いです。
ずっと、実は悩んでいました。
明らかに、戦略コンサルティングとはビジネスコンテンツが違うので。
でも、今は言えます。
「プロジェクトマネジメント」「PMO」も、「戦略」同様、コンサルティングサービス(の対象)です。
どちらかが偉いと難しいとかいう話でもないし、理想、どっちもできた方がいい。
以前からたまにエントリにエッセンスを盛り込んでいるように、プロジェクトマネジメントは別にSIとかITサービスだけのための理論じゃないので、経営管理のいろは、ということで、「お金」「納期」「品質」をマネジメントし、コントロールする技術を学ぶ必要が誰にでもあります。とても大事なことと思います。
そして最近、新事業立上を通じて、それらと「戦略」コンサルティングが、ようやく、きれいに頭の中でつながりました。
以前部分的にはお話しましたが、「プロジェクトマネジメント」「PMO」を中心とした派遣型サービスの立上というのが新事業のことなんです。
これを企画するときには、「戦略」コンサルティングの基本動作や経験した事例がとても役に立ちます。なんせ事業計画作って運用するわけですから。
そして、その「戦略」コンサルティング要素の作業管理においては、「プロジェクトマネジメント」「PMO」サービスで培った管理・運営能力が多いに役に立っています。
事業を企画し、計画を定め運用していくためには、基本、「両方必要」なんです。
(注:コンサルタント自体は、どちらかそれなりに極めれば、職業としては充分務まると思っています)
そして私の場合にはついでに・・・売るサービスのターゲットが「プロジェクトマネジメント」「PMO」中心なわけですから、「プロジェクトマネジメント」「PMO」技術そのものをスタッフに教えて、「プロフェッショナル」として売ろうとしている、いわゆる人材提供サービスなのでして(プロフェッショナルとは、コンサルタントの域を超えて、エンジニアやアドミレベルに進出しようとしているので、このような総称にしています)、・・・ややこしい?いや、そんなことないですよ。
自身(私や仲間たち)がもっている豊富な「プロジェクトマネジメント」「PMO」経験を教育コンテンツとして、武器を与える・・・非常にビジネスモデルはわかりやすいと思っています。
・・・ポテンシャルをお持ちの方々の適性・特徴を私共なりにプロファイリングして、できるだけ効率的に技能向上をお手伝いし、私共がこれまで暖めてきた一流企業たるクライアント群に作られるプロジェクトの中に、お仕事機会を演出していこうと思います。
あれ?なんかいつのまにか長文化してしまってごめんなさい・・・笑、とにかく、この著書のおかげで自分自身も啓発されました。
出版社の皆さん、ありがとうございます。
そして、実際、本を手にとっていただいて、内容から何か持ち帰っていただけた皆さん、読んでいただいてありがとうございます。
そして、そうした中からいろいろなフィードバックや講演、取材、寄稿、営業相談等、いただくことができました。新しい事業に挑戦することは最初から相当に苦難が待っていると覚悟していましたが、実際その通りに超苦労しています(爆)。でも、本を通じて昨年までは得られなかったコンタクトがたくさん増えて、今まで以上に高いモチベーションで仕事に打ち込めています。
皆さん、本当にありがとうございます。