東芝のHD-DVDに続き・・・三菱電機は携帯撤退、そして武富士はサブプライム損失発表・・・
辛いビジネス判断のNEWSが最近続きますね・・・タイトルだけだと特に・・・個人的にもいろいろ考察させられました。
基本的にいえることは、不採算ビジネスはそろそろ収束・清算の時代・時期にきたということでしょうか。
・・・いくら多角化でビッグビジネスにチャレンジといっても・・・全社で良い決算ができなければ株式会社として経営責任を果たせませんからね・・・
あくまで個人的な話で恐縮ですが、・・・安いからHDDと割り切って東芝製DVDレコーダを買い、ちょっと前までは携帯はDユーザ・・・いやー、びっくり(笑)、何が起きるかわかりません。後悔とかじゃ全然なくて、ただただ、びっくり。
コンサルタントの末席として一言ご意見申し上げますと、でも、これらは必ずしも後ろ向きの戦略でもないかも知れません。
5年前、10年前の(最終的に)破綻した企業の多くが、多角化の失敗を「更なる成長戦略」に頼みを預け、そしてさらに失敗していった気がします。
(どの企業がどうとまで、今は具体的には申し上げませんがご容赦ください)
私の知る限り、成長戦略には原資が要るので、経営が悪化した後での場合には、かなりのギャンブルになります。(企業)再生戦略の場合は、原資確保がその前段に来ます。今回のようなケースと類似しています。
例の「SEからコンサルタントになる方法」にも著書しましたが、常に投資すればいいのではなく、成長のために「投資しない」「投資をやめる」のも立派な前向き戦略だと思うのです。
発展を念頭に考えれば、普通、いろんなことに投資したくなりますが、取捨選択が経営の一番の大事な判断なのです。
私は、基本的にタイトルに引用した3社の・・・この判断は英断と信じています。
もちろん、英断によって切り捨てられる事業に帰属する人達の雇用保障やそれを担保に注力したりさらに起死回生をはかる新事業をどのように立ち上げるか・・・そのあたりの全体プランがしっかりしていれば、ですが・・・
(このエントリを予約してから、既に何名か先を越されてしまいました・・・苦笑)