ミドルエイジをどうやって育成するか
このテーマのEXECエントリがまあまあ好評にお読みいただけているようなのですが、IT業界のミドルエイジは非常に質・量共に不足していると思います。
ベンダーのミドルエイジも同様ですが、問題なのはユーザ企業も同じ感触があることです。ITに関わる人全てに共通の課題な気がするのです。
一般的に、「エイジ」のみで対比すると「ベンダー<ユーザ」という図式で、例えばベンダーの課長・係長クラスがユーザの部長と対峙するような構成が一般的なはずで、10歳程度の差異で、若いベンダーのPMがもっとお年を召したユーザの部長と要件を詰める打ち合わせで口論(良い意味で討議です)する貢献の仕方が一般的ではないでしょうか。
シニア・ミドル・ジュニアの年齢層定義が双方で違うのだとしても、いずれにしてもミドル層の人材薄は双方で問題だと思っているのです。
大事なことは、双方のミドルエイジが、双方のシニア・ジュニア層をどのように活用して、それぞれのミドルエイジを育成するかを考えることだと思うのです。これはお互いの各層がクロスしてコミュニケーションしていく図式でそうあるべきと思っております。
どちらにせよ、5年も経てばいくらかのジュニア層はミドルエイジになるわけですから、たかだか営業日換算で1000日強の範囲内で、それなりの指導・育成をすること自体、大変なことです。
コンサル営業のために啓発エントリを書いているつもりも毛頭ございませんが、ミドルエイジの(に相当する)方々はご自分のポジションやステータスをより良い状況に醸成するために、そしてその上下にいるシニア・ジュニア層にいる方々は、ご自分にとって、よりあるべきミドルエイジのスキルレベルや基本創出価値の定義を、今後について見直ししていただくことが、将来のIT業界の魅力向上につながるような気がいたします。
今年は年初から、これまでの活動を教訓纏めしておりまして、ふと皆様へメッセージしたくなってエントリを書かせていただきました。少しでも多くの方々の参考になるようであれば幸いです。
拝