蛇足の恐ろしさ
意味は大抵の方がご存知と思いますが、最近、これによる余計な作業とか心配事とか、どうも効率の大きな阻害要因になる感覚が増幅中で・・・この故事を世に広めた人はすごいなあと感服したりします。
プレゼンにしても報告書にしても、冗長が過ぎるといいことはありません。
主要メッセージに大量の補足がくっついていると、それは一応読み手・聞き手にも突っ込まれる元となります。
プレゼン時に「蛇足かも知れませんが・・・」と切り出せば、「じゃあ言わないで結構」と言われます(経験有り・・・^^;)。
どんな角度、観点から検証しても、この理論が正しい、この提案の方向性が最善・・・とか、充分に検討をした、戦略や戦術を練りに練った、と主張したくなる気持ちは同感ですが・・・何でもかんでも盛り込んでしまうと、キーメッセージがぼやけてしまうし、仮にその「蛇足」的部分が仇になって、下手すれば勝ち負けすら逆転させてしまうリスクがあるわけです。
今日、クレームを言う立場で、ある取引先のお詫びと言い分を聞いていたのですが、お詫びにしに来たのか、言い訳したかったのか、最後は訳がわからなくなりました。
・・・当然、気分は良くありません。
目的を達成するために必要でないメッセージは基本的に全部、「蛇足」だと思うのです。
「蛇足」がなければ15分未満で終わる小ミーティングでした。でもこちらの言いたいことを伝えるのに結局40分かかった。
(何しにきたの?仕事の邪魔しに??)
といいたくなるくらいでした。
それを反面教師(?)的に、自分の普段の言動とか、プレゼン(資料)へのメッセージの盛り込み方とか、その後・・・いろいろ自戒させられました。
「蛇足」的メッセージをたくさん盛り込んでおけば、仮にキーメッセージが少し相手の期待から歪んでいても、「数打ちゃ当たる」みたいな理論武装・補足的な期待をしていると、結果はむしろマイナスになることが多いと思います。
気持ちはわかりますが、冗長が簡潔に勝ることは普通ありえないでしょう。
今日、それを、個人的に、とても痛感させられたのでした・・・