プロジェクトの定期的巡回の重要性
派遣元責任者講習会で聞いたいろいろな話から、プロジェクトを頻度良く巡回することの重要さを痛感しました。
派遣契約においては、「派遣元(例えば私)が指示することはできません」ので、「派遣先(客先の指定された人)の指示」に基づき、現場のスタッフは仕事をします。
派遣されているスタッフにおいては、派遣元、派遣先のそれぞれ様々なルールにしばられて仕事をしますので、派遣先における環境要因からの不利不遇がないように、派遣元は定期的に出先を巡回し、状況のチェックと、必要な是正を厳しく派遣先に要求することを、講師がかなり強調されておられました。
ですが、派遣契約じゃなくても、現場のスタッフに対して巡回して状況を確認することは、(現在の私の商流である)我々の仕事でも同様だし、むしろもっと重要かも知れません。
委託・委任であることから、いざとなったら現場に急行して火消しや直接的指導、場合によっては成果創出業務の代行をすることはできます。ですが、それにかまけてタイミングをついつい逸した瞬間、火種が大火事になるリスクがあるわけで。
法的に強制されない分、順調だと思ったらいくらか「丸投げ」してしまいがちです。ですが、それは現場スタッフが「火事にならないよう精一杯努力している」わけで、場合によっては、それを私含め管理者サイドに迷惑がかからないように(査定等、いろいろ気になるでしょうし)頑張っているからこそ、ある一定期間、なんとか持ちこたえているに過ぎないのです。
それを、鼻を利かせることなくやり過ごしていると、ある時、突然!「燃えさかる」プロジェクトになってしまうのです。
それは危険の前に極めて「遺憾」です。そうならないように、もっと前から確認と是正行為をするべきだったのです。別にプロジェクトマネジメント系の仕事に限りません。要求された期待成果を出す仕事のほぼ全てに共通のチェックであると思います。
巡回することで、当人は変な状況にならないように頑張っていても、客観的にみたら「マズい」状況を検知できるわけですし、適切な頻度でコミュニケーションしていれば、変にお互いが気を遣わずに「実は最近は結構大変で」という声を聞ける環境も作れるでしょう。
管理者はそのような雰囲気作りに力を発揮するべきですし、現場の方々もいろんな気遣いや心配があれども、自分の経験や勘を信じて、ある一定のレベルを超えた問題については、物怖じせずにエスカレーションしてほしい、そして私の管理下だけでなく、業界全体にそのようなコミュニケーション環境が整うことを切望したくなりました。
この講習会はそういう意味でも、派遣業をやらない人でも管理者講習として有効かも知れません(真剣に受ければ、デス^^;)