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JALカードはどこへいく・・・?

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JALカードの売却先選定が本格化しました。10社前後の名乗りの中、どこが買収を勝ち取るのでしょう。

会員数は200万人弱にとどまるが、年間取扱高では業界10位以内といわれ、飛行機の利用が多いビジネスマンなど富裕層が多いことから、カード会社などが注目してきました。

 コンサルタントなので大体企業名がわかりますが差し控えて、銀行、カード会社、商社、投資ファンドなど、企業連合を含めた10社前後が名乗りを上げたようです。

 同業のカード会社が買えば、会員の拡大、平均購買規模の向上が見込めます。

 異業種が買えば、クレジットカードというあたらしい決裁手段・機能が手に入り、特に銀行であれば、デビットとクレジットの両方の決裁サービスができる。利用者層の大きく拡大と、顧客志向の分析力も向上し、収益モデルを大きく見直すこともできるでしょう。流通業者の場合、航空機という決済額の大きなカードユーザが小売もカード決済してくれることで、(ポイントと引き換えに)顧客へのPUSHサービスを大きく向上させることができるでしょう。

 小口決済を「petty cash settlement」とか言うことがあります。Petty(些細)な額ですが、年に実家に帰るために年間で10万円強のお金しか私は使いませんが、スーパーその他での小口で支払っている額は月間でも5万円くらいしかありませんから、JALカードを持つ私の場合、一気に2か月分くらいの決済手数料増加が見込めますね。もっと飛行機に乗る人はなおさらですね。

 いろんな評価軸があるんですが、JCB、三井住友VISA、クレディセゾン、という大手3社がこれを手にいれるのかどうかが、(不謹慎でしたらすみません)非常に楽しみです。

 弊社の季刊誌にも以前書いたのですが、日本人は欧米よりはるかに「借金嫌い」文化なので、カード決済するくらいなら買わないという人も結構数います。ですが、ブランドが向上していき、ポイントの魅力が高まると、現金で買うこととの違和感がなくなる人も結構増えるかも知れません。

 あんまりNEWSに取り上げられませんが、私はこの年末はBIG NEWSにつながる1事象として、日々動向に注目しています。

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