バイトに決済権限をもたせているから・・・
「ネット動画に悪ふざけ「テラ盛り」丼で吉野家に苦情」というNEWSにたくさんのアクセスが集中しているようですが、アルバイト中心の店舗経営において、品質管理、対顧サービス、そして決済管理機能(おおげさですかね)を持たせている以上、この手の事件はいつでも起きえてしまうのではないかと思います。
今は仕組みが違うらしいですが、昔マックでバイトしてたとき、オーダー管理の予見誤りで時々発生する「作り置き」状態の商品は一定時間が経つと全部廃棄となり、(これは聞いた話ですが)ホームレスの人達のごちそうになっていたとか。少なくとも、「店長もったいない。おなかこわしても恨まないからボク食べてもいいスか?「「だーめ!絶対捨てるの。」って会話でしたね。マックの品質管理の徹底振りに学生ながら関心してました。
ボーリング場でバイトしたこともあります。ジュースの自販機、貸靴機の鍵、もちろんレジや両替機の鍵も、バイトとは言え、運営上管理を任されます(まあ新人だとさすがに無理です)。
不正しようと思えばいくらでもできる環境でした。ただ、キッザニアじゃありませんが、貴重なビジネス経験として、商売のいろはを学ぶつもりでもいましたし、変なことはせずに無事(?)数年間のバイト生活を終えました。
お客様がボーリングの機械(ちなみにピンセッターと言います)が故障して気分を害したり、自販機から中途半端な濃さのジュースが出てきたとかいう話になると、その「鍵」を駆使して決済機能を「操作」し、返金、割引決済等の処理をしていました。自身の経験談としていうと、そのような役割を任されることにプライドというか、満足できる責任感を感じていたので、どのようなときにどの程度の「サービス」をしたらいいんだろう、と、常日頃考えていました・・・そして、バイトしすぎて留年しましたが(爆)。お父さん、お母さん、本当にゴメンナサイ(ぺこり)。
コンビニやファーストフードでも、レジの売上と現金、そして商品の棚卸結果が合わないことが結構あると、バイトしている友人から聞いたこともあります。大体不正するような人間はたくさんいるわけじゃなくて、特定の数名(つるんでいるかどうかは別)のようで、就職し、コンサルティングをするようになってから、
レジの「決済」状況とPOSの商品管理データが大きくあわない時間帯の「例外パターン」を割り出し、それとバイトのシフト表との突合せをして相関から「確信犯」を暴き出す仕組みのIT化にTRYしたことがあります。取組としては面白かったですが、その犯人がレジのスキャナに商品を通すふりをして商品を防犯カメラからみえないところにくすねていくシーンを想像すると、ちょっと心が痛くなりました。
話を事件に戻しますが、悪ふざけだったのでしょうから、そういう労働環境になっている経営側も何かしら反省すべき事象じゃないかとも思います。自分がいわゆる水商売していたときは、お客さんがすっからかんの「ノーゲス」状態だったらビラ配りとか勧誘(悪徳じゃないスよ!)とか率先してやりました。全ては食べていくため。そういう仕事環境へ、経営側も雰囲気作りをして欲しいと、勝手ながらこのNEWSから感じています。