プロジェクトは自然発生するわけじゃありません
大企業であれば、いろんな案件・仕事があって、それを社員に適性をみながら配ればいいのかも知れませんが、本来、仕事とは率先して自分で定義し、その仕事をする環境を作り、仕事として会社に許可してもらえるように段取りを組み、そして主体的にゴールに向かってこなしていくべきもの、と信じています。
私の会社ですら、自分から「仕事を作る」姿勢がまだまだ足りないと思っています。
ただ、少し具合が悪いのは、今は営業する立場にある私のようなシニア層に、到底捌ききれない「デマンド」が顧客側からやってくるので、「サプライ」しきれないことです。
「上が仕事をとってきてくれる。あとはできるだけ好きなことができるように選んでいけばいい」
自然にそんな雰囲気になってしまうのです。
これは非常に問題で、本来は全てのコンサルタントに提案書書きや営業プレゼンレベルに留まらずビジネスプラン・アカウントプランを作る鍛錬もさせたいと思っているのに、外部環境がそれに対する切迫感を提供してくれないため、「何か仕事はある。失職するわけじゃない」という空気にどうしてもなってしまうのです。
プロジェクトは自然発生するわけじゃありません。
できるだけ、個人がやりたいことと、得意と評価していること、逆にチャレンジさせたいこと。バランスは考えながら、アサインメントをしていきます。
ただ、これらの要素は本来自己評価に基づき、自身から常日頃その思いをアピールしてほしいなあと思っています。突き合わせておきたいのです。
ビジネスですから、さすがに全ての人の希望を常時叶えることはできないでしょう。それでも良い意味で、話し合って妥結して、オーナーシップを持って、やり遂げようとする強い意志で、みんなで仕事に従事していきたいものです。
みんな、良い資質の持ち主です。何が得意か、本当は何がやりたそうか、ちゃんと観ています。
だから、自分のやりたいことを、うまく、定期的にアピールしましょう。
「自分の都合で希望ばっか言ってんじゃネーヨ」って言う上司がいたら、それは不幸ですね。誠に馬鹿な上司です(もっとも、たまたま虫の居所が悪いときにあえて言ったとか、相談する方にも問題ある場合はたまにありますが・・・^^;)