「プロ管野郎」
弊社創業者のDr. James Martinによると、世界中に20万人以上いると言われるプロジェクトマネジャーが推進するプロジェクトの45%しか成功していないんだそうです。
というわけで、たくさんのプロジェクトで「レスキューワーク」が必要になってきます。
以前もいくつかのエントリでふれましたが、「レスキュー」は特別なプロジェクトマネジメントに関する能力が問われると思っています。
1.他人が壊したプロジェクトを主体的に本気で立て直そうという強い意志があること
2.これ以上プロジェクトが悪化しないように繊細なリスク管理ができる能力があること
3.ゴールに向かって定量的且つ緻密に進捗管理するためのノウハウがあること
4.納品先に最低限許してもらえる品質担保のためのファンクション取纏め力があること
5.的確で充分なレポーティングとプレゼンができること
6.目標達成のためにヒールになる必要があれば躊躇わずに振舞えること
7.徹底的に効率を追求する志向で職務に打ち込めること
8.高い集中力が長期持続できるだけの体力を備えていること
9.物量不足を補う要員調達を迅速に行うだけのネットワークを持っていること
10.最悪の場合に備えて高い契約管理能力も持っていること
かなりサマリーしましたが、こんな感じです(注:方法論じゃなくて経験に基づく私見ですが)。
普通に管理する場合でもこれらの能力はそもそも必要です。
ただし、レスキューのレベルにもよりますが、基本的には上述の全てを備えていることが条件だと思っています。
ということは、要は世のプロジェクトマネジャーは、これらの能力を一生懸命研鑽していけばいいと思うんですね(注:あくまで私見ですが)。
PMBOKでいう9つの機能とか、経験を積み重ねるに従い、実務的に整理していくと、結局はこんな感じかと思い、日頃のレスキューワークに務めています。
弊社はレスキュー専業会社じゃありません。私の部隊もこれ専門でもありませんが、私はこれの専門家の一人とは思っています。
これを前職では「プロ管野郎」と呼ぶ人がいました。
私もその有名な一人でした(悪名かも知れません^^;)。
以前も述べましたが、レスキューは本来消えてなくなればそれが一番です。
ですが、冒頭で紹介したように、そのプロジェクトが求めるレベルまで能力が備わってない人がプロジェクトマネジャーを務めねばならないくらい、世の中にはたくさんプロジェクトがありますし、代替が利かずにやむを得ず能力が発展途上の人がプロジェクトマネジャーを務めた結果、レスキューが発生することになります。
四の五の言ってもしょうがないし・・・「さあ、今日も気合入れてやるか!」
結局は目の前に依頼が来てしまうので、とにかく邁進するしかありません・・・
ところで・・・今朝、ひどく寝違えました。右が向けなくて困っています(笑)。