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IT、特にコンサルに携わる方々を癒すメッセージを、ついでに趣味のダーツ話も交えて・・

「軍隊主義」は悪いことか?

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昔話ですが、中学、高校とボーイスカウトやってました。あれって軍隊予備軍的な話もあってか、徹底的な「軍隊主義」なんです。

今思えば、故郷では片手に入る不良校との噂の中学に通ってましたので、母が「不良化防止」のために「無理やり入らされた」ような記憶があります(笑)。

まあ、ところがこれが入ってみると、なかなか面白くてですね。

・・・徹底的な「軍隊主義」なんです。

まあ学生ですから先輩=年上ではあるんですね。で、先輩の言うことには「絶対服従」なんです。まさに「No Mercy」。言い訳厳禁、反発しようものなら「軍法会議」もなしで即刻きついペナルティが待っています・・・

もちろん、ボーイスカウトですから活動自体は極めて素晴らしいプログラムでして、一般的に言われる「いじめ」とは全然違います。

ですが、「信賞必罰」はホントに徹底していて・・・

一例ですが、月例くらいでキャンプをやります。食事時間はたったの30分。その前の活動項目が「解散」すると、早速食事の準備にかかります。

当然まず食材の準備、米を研いだり、火をおこしたり。しかし雨天なんかの時が極め付けですが火がなかなかつかないときも。すぐに炊飯しないと時間内にご飯がたけない。30分は絶対厳守。しかも30分後には洗い物も終わり、元通りに全て片付け終わってなければならない。

片付いてなければどうなるか。・・・ペナルティは例えば、制限時間付きの2kmランニング、数十分の腕立て伏せ、等々・・・絶対服従の世界。

だから間に合わない場合は作るのを止めます。30分後にはキレイになってないといけないから。

残り時間からどうやっても普通に食事できないと悟ったら、炊きかけのごはんを捨て、おかずはもったいないから再度整頓しておいてタクアンかじって30分後には「整列」!

ここで上長が「点検」に来まして、キレイに片付いてるか、食器とかちゃんと洗ってあるか、かまどはちゃんと消火された上でキレイに掃除されてるか、とか・・・少しでも「ダメ」があるとハイ失格!→厳しいペナルティが待ってると・・・

というわけで「結束の固いチームワーク」と「力強いリーダーのマネジメント能力」が自然に問われまして。

たった30分で準備から片付けまでですので、完全に役割分担、責任ははっきり個人別に分け、基本的には自分のことで精一杯だからお互い助け合うなんて余裕は全くない。

ですから、

火をおこして炊飯する係りがしくじったらごはんや火を通す料理は諦めるしかありません。

見込んでいた時間内に炊けないと確定した瞬間、(例ですが)研いだ生米にコンビーフの缶詰をかけ、タクアンかじりながらそれを食べて我慢するしかありません。

「点検」は食事だけじゃなくて「起床」「就寝」時等も行われます。まさに軍隊。

・・・でも、すごい楽しかったです。

ビシっと規律正しく、完全に個人別に責任分担され、スケジュールに沿ってまさに1分の狂いもなく、どんなときも平等に「信賞必罰」で報われ裁かれ、そしてチームで連帯責任を負い、とかかんとかいいながらチームワークの素晴らしさを各プログラムの中で各自競い合う。

想定通りに成果をあげ、1位で表彰されたときの達成感と優越感はなかなかに快感でまさに恍惚の瞬間だったりして。・・・「入らされた」とか言ってた割には結構ハマってしまいました。

集合時の「休め→気をつけ」なんかもチーム単位で動きがキレイになってないと・・・これまたペナルティ・・・もう、それはもう、体力つきましたよ(笑)

最初は当然下っ端なんですが、年次を重ね、様々な資格試験をクリアしていくと、どんどん昇進していって・・・そして、頑張った人にはいよいよ上長として「点検」できる立場になれましてね・・・これがまた(少々動機不純ですが)気分が最高で。

別に悪意はないんですが、上長になると、ペナルティを課すことができる立場になるわけですよ。もう、それだけを夢見てみんな必死に頑張りまして・・・

当時は「ジャンボリー」とかいう全国大会、世界大会なんてのもあって、そのときは数千人とか1万人以上がすごい広い競技場みたいな公園地に集合して、誰も乱れることなく一斉に「休め→気をつけ」なんかするわけですよ。私はその指揮官を経験したことはないですが、その後ろに立って監督側で参加したことはあって、その指揮官の「指示」で約1万人が「休め→気をつけ!」をビシっと決めると、・・もう、それはどっかの国の軍隊パレードと全く同じ見栄えでしてね。指揮官はもう内心悶えるくらい、さぞかし快感だったんだろうなあ・・・と後ろから眺めてました。

・・・すっかり前説が長くなりましたが(笑)、そういうわけで軍国主義・軍隊主義には正直慣れているし、下っ端であっても上長としてでも立ち振る舞い方は心得ているため、個人的には軍隊主義の運営にはまったく不快感がありません。

大手ファームに勤めているときは、今思えばかなり軍隊主義に近い運営方式だったのですが、そういうわけで何も不満はありませんでした。

ですが、少数ファームに転職し、当然ながら自社内では軍隊主義は振りかざせない環境でビジネスをするようになり、・・・そして最近、巨大プロジェクトのマネジメント支援とかやるようになって、プロジェクトに入っていくと、結構な確率において・・・軍隊主義が好きな人、望む人が多いんだなあと思うことがありまして。

転職前後は、正直コンサル企業における軍隊主義は悪い文化だと思ってました。

ですが、その主義でプロジェクト推進するコンサル企業のスタイルにベタ惚れして、そのスタイルを強く好むお客様が一定数存在すること、SI企業の中でも(実名は控えますが)まさに「右向け右!」的な軍隊主義でプロジェクトを推進する有名大手があったり、軍隊主義も使い方次第なのだな、と思うようになりました。

軍隊主義で使われる側にとってみれば、不慣れや嫌悪がある人はもちろんいますから、常に軍隊主義がベストの選択とは思いません。

ですが、プロジェクトの建て直し的なビジネスをやっている時、ふと「軍隊主義への移行」によって、プロジェクトの推進スピードや結束が一気呵成に激変・改善する可能性を感じることも多いのが、最近の正直な感想です。

年々「個」を尊重する時代になってきているとは認識していますが、一方で軍隊主義の「良いところ」は一応学んだ上で、まさに「Best of breed」なマネジメント方法論を整備していきたいなあ、と感じることが多くなってきました。

染めてしまってはいけませんが、かといって完全否定するほど悪い文化でもないな、と・・・

いつか、こんなテーマでオフ会開いてみたい、・・・と思う今日この頃でした。

(前振り長くなったので変な終わり方になってゴメンナサイ)

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