誰にだって家族がいます
(IT Media EXECTIVEでもコミュニティにて発言したのですが、釈迦に説法な人には恐縮ですが、ブログでもこの話題に触れておきたくなりまして。)
最近、うまく行かないプロジェクトにおいて、プライベートを完全無視してプロジェクトスケジュールの遵守、マスタープラン通りの品質確保を目的に、残業や休日出勤を辞さない日程を強要(しているようにしかみえない)ユーザ企業の方に、いくらか出会いました。
言っておられることは正論です。
ただし、言いすぎもどうかと思いました。
「ベンダーにだって家族がいます」
そこに対するリスペクトは重要だと思います。
プロジェクトの成功のために、残業や休日出勤を辞さない日程にせざるを得ない状況が有り得ることは事実です。
ですが、言い方というか、アプローチもあるので。乱暴はいけません。
私の経験範囲で恐縮ですが、まずいんじゃない?という思う例を少しあげておきます。
(要約しているため、個別の背景、プロジェクト環境で対処が異なることは容赦ください)
1)再委託先の面前で「元請をきつく叱り」残業や休日出勤を迫る
2)多数の関係者に聞こえる環境で、特定の業者について、取引価格の割高感や品質の期待に沿わない点について不満を表する
3)多数の関係者に聞こえる環境で、特定個人について、性格や基本的ビジネススキルについて批判的意見を言う
これらは、基本的に、客とベンダーという位置づけを強く「上下関係」化してしまうため、ともすれば個人やその人が帰属する企業を「否定的に表現」しているように聞こえることがあると思うのです。
優秀・優良なユーザ企業であればこそ、確かな不満あっても「大人の態度で」悪い点を戒めていただきたいなと思います。
もちろん、状況によっては逆にユーザ企業が特定ベンダーに牛耳られている図式もあるでしょうが、いずれにしても、考え方は同様と思います。
正直、ここをおさえてクレームを言われたときほど、私もビジネス上こたえたことは間違えありませんし・・・
皆様方と教訓の交換ができれば誠に幸いです。