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ITに強いビジネスライターとして、企業システムの開発・運用に関する記事や、ITベンダーの導入事例・顧客向けコラム等を多数書いてきた筆者が、仕事を通じて得た知見をシェアいたします。

9月29日 一歩先んじる~「変化に対応できる会社が生き残る」なんて大問題(#494)

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経営理念は時代に関係なく不変のものだが、実施施策は"日に新た"でないといけない、と松下幸之助さんは言います。

素朴な進歩思想のようにも見えますが、もっと深いものがあるように思います。

とりあえず進化・進歩が是であるとして、ではどうすればそのようなことが可能かを考えたいと思います。

俗耳に響きやすい言葉としては、「強い種が生き残るのではない、変化に適応できる種が生き残るのだ」というものがあります。しかも、ダーウィンが言ったとされています(ダーウィンはこんなことは言っていないそうです)。

この言葉を応用して、「強い会社が生き残るのではない、変化に適応できる会社が生き残るのだ」と言って、それ以上思考停止する人が多い。

これは、間違いというよりは、何も説明していないという意味で問題があります。

「変化に適応できる会社」って何なの?――まったく分かりません。それに、それって実は「強い会社」じゃないの?という疑問も湧いてきます。

実際のところダーウィンはこのように言ったと言われています。「たくさん子孫を残せる種に生き残るチャンスがある」

これならば、具体的でよく分かります。たくさんの子孫が大人になるまで生き残れれば、その中には変化に適応できる遺伝子を持つものが出てくる可能性が高い。その遺伝子が伝わった子孫がその後繁栄する。適者保存の法則とは一言でいえばこういうことです。

会社も一緒で、社員からたくさんのアイデアが出て、それが実践される機会がある会社が生き残るということです。

ドラッガーのいうところのイノベーションのある会社です。イノベーションを奨励し、失敗しても構わないからやってみろと言える会社が生き残る――Googleなどはそのような会社だと聞いています。

逆に成功体験にあぐらをかいて、新製品や新事業に乗り出さない会社は徐々に衰退します。

松下さんの言う"日に新た"も、イノベーションを奨励するという意味だと思います。

※同じような話を以前にも書きました。

今日の一言)明日のための種をつねにたくさん撒いている会社が生き残る。

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本年の一日一言は、『松下幸之助 成功の金言365』を毎日1ページずつ読んで、自問自答するという趣向です。

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