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ITに強いビジネスライターとして、企業システムの開発・運用に関する記事や、ITベンダーの導入事例・顧客向けコラム等を多数書いてきた筆者が、仕事を通じて得た知見をシェアいたします。

9月10日 経営のコツを得る~喜寿を迎える頃には・・・(#475)

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経営のコツを会得するには、素直な心になることだと松下幸之助さんは断言します。

なまじ学問をして知識や技術を知っていると、それにとらわれて、人の言うことをなかなか素直に聞けず、経営のコツを悟るにも時間がかかる、とも言っています。

確かに経営者として大成するには学問などないほうがいいようです。アメリカの大富豪トップ10で、大学を卒業している人は1人ぐらいだそうですし、日本に目を転じても、キャリア官僚は明らかに商売に向いていません。退職しても経営者としてやれるのなら、天下りのような"制度"は必要ありませんしね。

私などにも耳が痛い話です。生半可な知識があるがために、人の言うことに逆らったり、あるいは素直に聞くふりをしながら実際にはやらなかったりで、いまだに経営のコツというものがよく分かりません。人の欠点はよく分かるので、コンサルや書き物はできるのですが・・・。

素直にやらないのは素直に聞かないのとまったく一緒のことで、人の言うことをニコニコと素直に聞いていても、何もやらなければ一緒のことです。何でもコツを会得しようと思えば、実際にやるしかありません。

☆☆☆

ところで、素直になるということは、人の言うことを何でも聞くということとは違うようです。

自分のつまらない意地、こだわり、見栄などにとらわれず、あるがままに見聞きするということで、仏教の悟りに近いものだと私は考えています。いわゆる「承認の欲求」を捨て去ることかもしれません(人に認められたいという気持ちが捨てられると、本当の意味で認められるようになるようです)。

この境地になれば、迷いもなくなり、物事がありありと見えるようになり、判断も聡明なものとなります。

しかし、私などには遠い境地で、以前も書きましたが、喜寿を迎えたときにそうなれるように目指しています。

今日の一言)経営者として大成するには、悟りを得たがごとき素直さが必要。

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本年の一日一言は、『松下幸之助 成功の金言365』を毎日1ページずつ読んで、自問自答するという趣向です。

8月ももう終わりですね。残り3分の1、がんばってやり遂げます。

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