7月21日 欠点～欠点を強みに変えるには？あるいは怠け者は怠け者でいい（＃424）
そりゃあ、自分だって、もっと女性にもてる容姿に生まれたかったし、金持ちの家に生まれたかったし、こんな怠け者の性格でなくてストイックに自分を律する人間に生まれたかったですよ。正直・・・。
なんて言うと松下幸之助さんに怒られるだろうなあ・・・。
松下さんは、小学校を中退（卒業じゃないんです）し、丁稚奉公をはじめました。なので、学問はありません。それを本人は欠点と思っていましたが、隠さずに部下に教えを請い、逆に何でも聞けることを強みとしていたようです。
私の友人の渡瀬謙さんは、とても内気な人です。彼のエピソードで一度聞いたら忘れらないものがあります。
高校の卒業アルバムにクラスの集合写真って載っていますよね？渡瀬さんは、撮影の日にたまたま休んだのだそうです。そうなると普通は、後ろのほうに楕円形に切り抜かれた写真が載るわけです。
ところが、渡瀬さんの写真はなし。なんと担任が存在を忘れていたんだそうです・・・。それぐらい、渡瀬少年は目立たない子供だったということです。
その渡瀬さんが、リクルートでトップ営業になった経験があります。その経験に基づき、今は営業コンサルをやっています。
渡瀬さんは、営業コンサルを始めた当初は、自分が内向型だと知られるのが本当にいやだったんだそうです。なので、かなり無理をしていました。
その渡瀬さんが、あるとき内向型の人向けの営業コンサルになろうと思い、自分自身が内向型だったことをカミングアウトしました。そうしたら、ジワジワとブレイク。テレビや雑誌で取材され、本も売れるようになりました。
他にも、勢いこんで起業したけれど自分の性格の悪さから会社をつぶして借金からの再スタートをした人とか、トップ営業になりたくて営業生活を始めたのだけど売れずに10社以上も転職してようやくトップ営業になった人とか、気がついたら借金が1億円になっていたが地道に返済しながらビックになった人とか、私の周囲にはそのような人がたくさんいます。
私の周囲でなくても、たとえばブサイク芸人やヘタレ芸人といわれる人たちが人気です。大ブレイクはしないまでも、重宝されてテレビにコンスタントに出て稼いでいます。中には、本気でリスペクトされている人もたくさんいます。
これらは、おわかりのように、とんでもない欠点なのですが、這い上がったことでとてつもないウリとなっているのです。
松下さんだって、丁稚奉公から松下電器を興したことが、カリスマ的伝説となっているのは否めないわけです。
私もささやかながらコンプレックスはいろいろとありまして、特に冒頭のストイックに自分を律して生きられないというのは、とてつもなく大きな欠点だと思います。
それゆえに、このブログでは、毎日自分に言い聞かせるように松下幸之助さんの言葉を引用しているのですが、怠け者は怠け者でいいと開き直ることにしました。
今後、怠け者は開き直れとか、上手な仕事の流し方とか、そういうことを本にしようと思っています。
ただ、売れる売れないよりも、有害図書として指定されないかが心配です。あ。有害図書になるぐらい強烈なら、それはそれでウリになるかも。
今日の一言）自分の欠点を開き直れると、それが強みに変わっていく。
本年の一日一言は、『松下幸之助 成功の金言365』を毎日1ページずつ読んで、自問自答するという趣向です。
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