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ITに強いビジネスライターとして、企業システムの開発・運用に関する記事や、ITベンダーの導入事例・顧客向けコラム等を多数書いてきた筆者が、仕事を通じて得た知見をシェアいたします。

7月18日 即断即行~丁寧さの本質とは(#421)

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なでしこジャパンの優勝、見事でした。朝から夫婦でテレビにかじりつきで声援していました。

あきらめずにがんばっている姿を見て勇気が出た――というような単純な言葉で収めたくないような感動でした。なでしこジャパンの優勝には、それだけで本が何冊も書けるほどの深ものがあるように思います。

とはいうものの、見ているこちらが何度もあきらめかけたのに、結局やり遂げたことはもちろん称賛していますし、本当にうれしい。

さて、松下幸之助さんは、即断即行がリーダーには不可欠の条件だと言いますが、これは優柔不断なリーダーに向けてのことでしょう。

ことは、それほど単純ではありません。

同じ即断即行でも、いろいろとあるからです。今朝のワールドカップ決勝を見ていても、それは感じました。

スポーツにおいては、反射神経で動かないといけないときと、一瞬だけど間を置かないといけないときがあるのです。

反射神経で動かなといけないときに動けないとモタモタしているように見えますし、間を置かないといけないときに置かないと雑なプレーに見えます。そして、その間というのは、ほんの0.5秒ぐらいのことなのです。

ワールドカップの決勝戦という世界最高峰の戦いの中でも、素人の私が見ていても、この間が狂っているプレーとそうでないプレーの差は歴然でした。

ビジネスにおいては、この間はたぶん数分から数時間単位でしょう。松下さんも数時間レベルまでなら即断と言ってくれるように思います。

その数時間をおろそかにして、ただ反射神経で動いたとしたら、やはりリーダーとしては失格でしょう。

その問題にかけていい時間がどれぐらいかを肌でわきまえていて、その間を有効に使い切る――これが、実は丁寧さの本質ではないかと思います。

今日の一言)そのときに許される最大の時間(瞬間のときもある)を肌で見切り、それを有効に使い切るのが丁寧さの本質。

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本年の一日一言は、『松下幸之助 成功の金言365』を毎日1ページずつ読んで、自問自答するという趣向です。

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