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ITに強いビジネスライターとして、企業システムの開発・運用に関する記事や、ITベンダーの導入事例・顧客向けコラム等を多数書いてきた筆者が、仕事を通じて得た知見をシェアいたします。

5月9日 言い方~損をする聞き方(#351)

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人を見て法を説け。松下幸之助さんはお釈迦様の言葉を引用して以下のように説きます。

人は様々だし、同じ人でも心の移り変わりがある。その人がどのような人か、その人の状態がどうなのかを見極めて、その時々にあった話し方をしないと伝わらないと。

その通りだと思います。特に対面で話をしないといけないとときは絶対に気をつけないといけないことだと思います。

商談が決まらないとか提案が受け入れられないという人は、ほとんどがこのことに気をつけていないようです。

翻って、自分が聞くほうの立場ならどうか。

メルマガを発行していると解除されるということがあります。

これは統計的に考えると、もうあたりまえのことで、その意味合いにおいては何の痛痒も感じません。

ただ、よく知っている人から解除された場合、やはりいろいろと考えてしまいます。

私は、知り合いのメルマガを、読まなくなったとか、役に立たないとか、そういった理由で解除することはありません。名刺交換しただけで何の断りもなく送ってくるという失礼な人もいますが、それであってもほとんど解除しません。解除するときは、もう一生会わなくてもいいと思ったときだけです。

なので、知り合いのメルマガを解除するというのは、もうよほどのことであり、自分がされた場合はよほど気に障ることを書いたのだろうなと思います。

もちろん軽い気持ちで解除する人もいるのでしょう。私はそう考えてしまうということなので、みんながみんなそうだと決め付ける気はありません。

ただ、私の思うことを前提に考えると、それはちょっともったいないなと思うのです。

というのは、知り合いでもろくに読まずに批判のメールをくださる場合があります。

そのようなとき、私は知り合いならば誤解を解かねばと思い、この部分は読んでいただいてますか?などと丁寧に返事をします。

そうするとほとんどが、実は昨日客先でこんなことを言われて腹が立ち、森川が同じキーワードを書いていたので反論したくなったが、よく読みなおしたら、森川の言っていることは私の言いたいことと同じだった、なんてことだったりしたのです。

解除というのは、ほとんど感情的にするものだと思います。そのときの感情で、つきあいを放棄するのは、やはりもったいない。

人に話をするときもそうですが、人の話を聞くときも、自分の状態をよく振り返るようにするのが、私はよいと思います。

今日の一言)人に話をするときも、人の話を聞くときも、相手と自分の感情の両方を第三者の目でみよう。

本年の一日一言は、『松下幸之助 成功の金言365』を毎日1ページずつ読んで、自問自答するという趣向です。

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