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ITに強いビジネスライターとして、企業システムの開発・運用に関する記事や、ITベンダーの導入事例・顧客向けコラム等を多数書いてきた筆者が、仕事を通じて得た知見をシェアいたします。

5月6日 達人~それよりも自分が「達人」であることを忘れない(#348)

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松下幸之助さんは、製造業に従事していても達人の域はあるどころか、それ以外は未熟と言ってのけます。もちろん技術的な話だけではなく、考案力などいろいろな能力においての話です。

私の友人で、ときどき起業のセミナーを開催する人がいますが、彼は「10年同じ仕事をしていれば、素人からみたら神の領域」と言っています。これも一理ある話です。

どんな仕事も奥深いものであり、10年で極められるわけではないし、まだまだ未熟な領域も残っています。それでも、ある領域、たとえば10年もやっていれば2つか3つぐらいの領域は深掘りできいるはず。

もしそうなっていなければ、よっぽど向いていない世界に入ったということであり、別の意味で10年続いているのはすごいということかもしれません。

まあ、普通に2、3の領域が深掘りできていたとして、忘れてはいけないのが、その領域に関していえば、素人からみたら「神」に見えるということ。

ところが自分が「神」だなどとうぬぼれている人もまずいない。そのうえ、日本人の美徳でもあり、欠点でもあることとして、自分のダメなところをベースにものごとを考え勝ち。となると、自分ごときができること、わかることはみんな分かってると思ってしまうもの。

そのせいで、お客様や新入社員に、あの人のいうことはさっぱり良く分からないといわれることになっているかもしれません。

今日の一言)10年も続けていると、素人から見たら「神」に見える領域が必ずある。

本年の一日一言は、『松下幸之助 成功の金言365』を毎日1ページずつ読んで、自問自答するという趣向です。

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