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ITに強いビジネスライターとして、企業システムの開発・運用に関する記事や、ITベンダーの導入事例・顧客向けコラム等を多数書いてきた筆者が、仕事を通じて得た知見をシェアいたします。

対話とはなんだろうか?(#218)

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Q)敵対関係になった取引先と仲直りしたいのですが・・・(顧客、上司、配偶者、何でも同じです)

いまの民主党政権というのは、鳩山首相時代から対話を大事にしたいと言い続けてきたように思います。

なのに、次々と支持を失っている。

対話を大事にすれば、普通は支持者が増えるはず。

先日は沖縄で、菅首相は仲井知事から

「勘違いだ。県内はグッド、ベター、ベストという分類に入らない。すべてバッド」

と言い放たれる始末。

一方で、菅首相は、

「普天間が今の形のまま残ることは何としても避けたい。意見の隔たりはあるが、誠心誠意、話し合っていきたい」

と記者団に語ったとのこと。

もうズレズレです。

何だか「対話」に関する勘違いがあるのでは?


このときの菅首相、最初に「民主党の代表という立場も含め、大変申し訳なく思っている」と陳謝したのです。

それでも、仲井知事の心はまったく開かなかった。

菅首相は、たぶんこう思ったのに違いありません。「なだめたりすかしたりしているうちに相手はこちらの立場についても考慮してくれるようになるだろう」と。

対話とは、なだめたりすかしたりすることだと思っているわけです。

鳩山前首相も基本的にそのようにしていました。ひたすら低姿勢で時期が来るのを待ちました。

その姿勢の果てにあったのは、石を投げられて追われる姿。

菅首相は、たぶん沖縄関連のニュースを見ていなかったのだと思います。

基本的に同じことを続けていますから。


このような関係性に至った場合、どうしたらいいのでしょうか?

いろいろやり方はありますが、お願いするほう、されるほうというような関係を変えることから始めるべきでしょう。

お互い同じ課題を持ち、それを一緒に解決するパートナーになるしかないと私は思います。それを相手に分かってもらうために対話をするわけです。

要するに、相手を巻き込んで一緒に考えること。これが、本来の対話ではないでしょうか。

けっして、なだめたりすかしたりが対話ではありません。

今日の一言)対話とは、なだめたりすかしたりするのではなく、相手を巻き込むこと。

鋭い方は、すでに気付いていると思うのですが、これはコミュニケーションというよりも、交渉の話です。ただ、交渉という言葉はけっこうきついイメージがあり、対話という言葉を使うのがよいと思いました。

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